第103話 僕のほうがかわええもんとはなんぞや


 つづけてこんにちは。

 ネタが溜まっているので(以下同文)。


 誕生日が終わって数日。

 このところ、ウン十肩のほうの治療のため、町の整形外科へ通っている私。

 いつも仕事の後で、普段とは違うルートで向かっています。

 途中、大きめのスーパーの中を通るのですが、そろそろ冬物のバーゲンやなんかをやっている季節ですね。30%オフとか、たぎるやつですな。


 そんなわけで、そのときも歩きながら、パッととある商品が目につきました。

 もこもこした、見るからにあったかそうなパジャマです。もちろん女性用。

 ネコの柄でしたし、色目も甘すぎなくてムスメの好みに合いそうだな~と思いました。

 そんで、これから下校してくるムスメに「もしかして要る? 待ってようか」とLI○Eしてから整形外科へ。

 診療後、予定通りにムスメと合流して他のも検討したうえ、結局そのネコ柄を購入し、そのまま帰宅。

 夜になって、ムスメがさっそく風呂上がりに着用していたところ、


「なに? なんか可愛いの着てる。どうしたん。うたん?」


 と、早速ダンナが目をつける。

 こういう場合、大抵「いいないいな、●さんや△(ムスメの名前)ばっかり……」とちょっと拗ねてみせるのがうちのいつものぽっちゃり仕様です。


「え? ほんなら○さんも買う? ピンク色とか黄色とか、ほかにもまだ可愛いの色々残っとったで」


 まあ、アナタが着るとあっちもこっちもぱっつぱつで、腹肉がぷりっとはみだしてめっちゃ可愛いやろうけど──とか妄想しつつ返事をする私。

 しかし。


「いや、いい。僕のほうが可愛かわええから」

「…………」


 ちょっと絶句する私。

 あ、そう。そうですか。

 そこまで育ってしまいましたか……(遠い目)。

 が、たぶん育てたのは私ですな。


「あ~、せやね。アナタが着ても、服のほうが負けちゃうもんね!」

「うん!」


 なんちゅう会話や。自分で言うな。

 そしてムスメはというと、この頃は私たちのアホアホ会話など聞いてもおらず、もっぱら友達とのL○NEでのグループチャットばかりに没頭しております。もちろんオタクで煮しめたようなお友達ばっかりです(笑)。

 ツッコミ役が不在でこまっちゃうなあ。

 まあええけど。


 ちなみにダンナは、ムスメの友達の間で「マブダチ」呼ばわりされて、ときどきヲタなJKの会話に参加しております。あだ名までもらってます。

 どの子からも「△のおとん、うちにも欲しい! 一家に一台欲しい!」って言われてご満悦になってはります。なんや、この中で最も平和な家庭が我が家らしくてですね……。ムスメ経由で話きいてると、どこもみんな大変そう。

 みんながんばるんやで……とこっそり心の中で願っております。

 は~こりゃこりゃ。


 ではでは、今回はこのあたりで~。


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