第98話 もだえるイモムシとはなんぞや


 はいこんにちは。

 なんやほんま、えっらい寒くなりましたねえ。

 なんやかんやいうても師走やし、「そろそろ本気だしたろかい!」って神様が思いはったんかもしれませんけどね。だいぶサボってはったみたいやし(笑)。


 前回いうてました「ウン十肩」ですが、そんなわけで色々とまた肩の筋肉を鍛えるための家でできる運動を教えてもらいました。いっこいっこは簡単なもんですし、「痛みが出るほどはやらないでね」とのことです。

 先生のご説明をきいてたら、結局これって、肩まわりの筋肉の衰えが原因でなるものなんですね。へ~。

 私よりちょい前にダンナもなって、でも彼はなんや数か月もしたら自然と治ったんで、「ほな私も治るんやろ」とほっちらかしとったら、これがいつまでたっても治らん。

 多分、男性と女性ではもともとの筋肉量がちがうからやろね。うへえ。


 で、肩っちゅうのは足よりもずっと複雑な動きができるようにするために、実は本当にたくさんの筋肉でつながってるんやそうです。

 マンガなんかでよく見る、外側の大きな筋肉(私も大好きでよく描く・笑)だけやなしに、内側にも細かく小さな筋肉が走っています。

 この内側のやつが衰えてくると、それでもなんやかんや腕は動かさんならんので、他の筋肉が無理して肩を動かすことになる。そうすると炎症を引き起こして痛みがでやすい。

 と、こんなことみたいですな。


 なんも持たんとするやつから、クッションやら棒やら持ってするやつまで7種類ぐらい教えてもらって、「各20回ずつ、できれば朝昼晩にしてね」と言われました。

 あと、「さっさと早く動くんやなくて、ゆーっくり動かして。早く動かすと、結局勢いだけで動かしてるから、最初のときにしか筋肉使ってないことになるから」だそうな。なるほろ。


 むーん。しかしね。

 朝はどうもね……もう仕事も始めたし、はっきりいって時間がないよね。

 っちゅうことで、仕事場で休み時間にあれこれやることにしました。棒は、図書館内を掃除するための長い柄のついたコロコロ転がすクリーナー。

 それを両手で持って前にもちあげるやつと、片方の手を逆手にして側面へもちあげるやつ。


「これ、図書館でもやっててん」と言いながら家でも目の前でさっそくやってたら、ダンナがそれを見てにやにやしています。


「なんやまた『つづれ先生が図書館で怪しい儀式しとる』って言われるで、生徒さんに」

「なんで『また』やねん! 『アヤシイ儀式』言うたんはあなただけやがな」

「そやったっけ」


 しらばっくれるダンナ。

 骨折する前に教えてもらっていたリハビリの動きがちょうど、神に祈りをささげる感じやったもんで、面白がってこう言われたんですな。

 ま、確かにそう見えるけどさ。

 痛い方の腕、あんまり上がらへんから角度も違うし(笑)。絶対アヤシイ。


 そういえば、このごろようやく松葉杖なしでもひょこひょこ歩けるようになって、椅子からもわりとすんなり立ち上がれるようになってきたのですが。


 ダンナ、

「ようやく人間らしくなってきたね」

 とか言いやがるし! 

 けっ。(ヤサグレ顔)


 どうせ前は人間やなかったよ。

 「はやくニンゲンになりたい」やったよ!

 ちょっと立ち上がるだけでも、「もだえるイモムシ」とか「のたうちまわるウミウシ」みたいになっとったよ、どーせ。

 ふんだ!


 ということで、ぷりぷりしつつ今回はここまで~。

 ちゃんちゃん。

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