第19話 ガラスのハートとはなんぞや
ええい、喉が痛い。
せっかくの休日だというのに、体調が悪いとめっちゃ損してる気になりませんか? みなさん。
いや、そんでも小説は書くけどもね。
おもに、いけないやつを中心に。
今回は、子供がまず風邪をひき、それをダンナがよりグレードアップして引き継いで、さらにこちらへ飛び火したような感じですねえ。
子供も私もさほどの症状ではないのですが、ダンナだけはえらい鼻水と咳でもう、夜中もごほごほ、大変でした。呼吸困難になりかかるレベル。
んで、昨日は土曜で仕事もなかったので、早速「病院へ
だって、うつされたらかなわんですやん。こっちももう、仕事あるし。
でも、例によって寂しがりやのダンナ。
体調を崩すと、人間心細くなりやすいのは分かりますが、まあそれに輪をかけて「寂しがりやレベル」が上がる。
わたしたちは夫婦でひとつの大きめのベッドに寝ていますが、夜中そんなんでこちらも眠れず、寝不足なもんで昼寝しようとベッドに入ったら、もうイソイソと100パーセント隣にもぐりこんで来よる。
いや、だからキミが隣に来たら意味ないねんて。
これでうつされんようにするんは至難の業ですやん!
なにすんねんなもう!
もうあんまりプチンと来たので、とにかく子供みたいに医者ぎらいなダンナに「医者に行きなさい!」と、もはやお母ちゃんかのようにしていい含め、朝からかかりつけのお医者さんへ行かせたのですが。
いやもう、玄関から出てゆく背中が、しょぼ〜んとして、まるっきり「叱られ坊主」のよう。なで肩の肩をさらに落として、めっちゃとぼとぼ歩いて行くし。
私にはリアルに、しおたれたウサギの耳が見えましたね。
なんやねんそれ。
私がなんや、悪いことしたみたいやん! まったくもう!
アナタが嫌いなんやのうて、私は風邪がキライなの!
案の定、今朝から喉が痛くていらついておる私。
それでもさっき、「○さん、大好きだよ!」と言ったら、ほんまマンガみたいに「ぱああ!」と顔が明るくなった。
ダンナのほうは、昨日医者でもらった薬を飲んで一日のんびりしてたらだいぶ回復したのです。
それでもすかさず、「でも風邪はキライ!」と叫んでそっぽを向いてやったら、床に倒れ伏してうずくまってしまいました(笑)。
「ガラスのハート」も大概にせえ。
「ガラスのハート」で思い出しましたが、そんなこんなで時々私がきっつい言葉を言い放つと、ダンナはわが胸を交差させた手でおさえて、ちょっと小首をかしげ、「フランシスコ・ザビエル」になりはります。
ほら、ありますでしょ? 歴史の教科書とかに。
こう、胸の前で手を交差して首をかしげたザビエルさんの絵が。
あれをぽっちゃりに描き直してしょぼくれさせると、うちのダンナの「ハートを打ち砕かれました」描写は完成です。
いやほんま、時に「ぱりーん」て音が聞こえるようなときがあります。
いや、そうしてんのは私やけども!
「もう、●さん! いま、ぱりーんて言うたから! ここがぱりーんて」
わが胸をおさえ、ふるふる震えて訴えるダンナを
特に、小説書いてるときは危険物。近づくの禁止。さらに体調不良まで重なったらもうアカン。
いや〜、今日はより、凶暴になる予感。
喉いたはいやですねえ。
みなさんもどうぞ、ご体調にはお気をつけてお過ごしください。
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