第2話 言葉の難しさ
彼の目の前で茎馞は国語辞書を持って説明し出した。
「これね、こうやって使うの」
茎馞はパラパラと軽く開いた。
「人の言葉の意味が分かる本だよ」
「……!!」
彼は目を丸くして見ていた。
「鴉はかしこいって聞くから……どうかなって」
「……」
茎馞は彼に国語辞書を渡した。
「ちょっとずつでいいから、覚えてみて」
「……」
彼は茎馞の言葉を聞くと、国語辞書をソファに座って国語辞書を開いて見ていた。
「そういえば星環ってまだ見れるのかな?」
ベランダの扉を開けて、空を仰いだ。ふと下を見たら紙切れが落ちていて、それを拾い上げた。たった一文字、書かれていた。
「
啓は、分からず困り果てて作り笑いをした。
「そう……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます