油圧機構基礎講座
よくきたな。おれは誰だかお前たちにとってはどうでもいいはずだから置いておく。そんなことよりお前たちは油圧機構について知りたいはずだ。過酷な砂漠で行きていくためには、知るべき情報を知るべき時に知っていることが重要だ。
油圧機構は、簡単に言ってしまえばパワーとスピードの変換だ。お前のスピードを半分とか4分の1にする代わりに、パワーを2倍とか4倍にする。逆に、お前のパワーを半分とか4分の1にする代わりに、スピードを2倍とか4倍にする。
例えば、お前は100kgの荷物を持ち上げられるか?できるとしたらお前には重油騎兵の素質が相当にある。入団試験をうけるべきだ。
できないとしても嘆くことはない。100kgはともかく、10kgくらいなら持てるだろう。10kgが限界のお前でも、油圧機構を使えば、スピードを10分の1にして100kgの荷物を持ち上げることができる。
逆にスピードを上げることも可能だ。お前は鉄球を時速100kmで投げることができるか?できるとしたらお前には重油騎兵の素質が相当にある。入団試験をうけるべきだ。
できないとしても嘆くことはない。例えばお前がボールを投げる時、ほんとうに体のパワーすべてを使っているか?そうではないはずだ。というか、そんなことは不可能だ。だから余ったパワーが有る。それを油圧機構に載せろ。お前が油圧砲のピストンを全力で踏み抜けば、たちまち時速100kmの砲弾が飛び出して敵を打ち砕くだろう。
パワーをスピードに、スピードをパワーに変えるのが油圧機構だ。ココらへんで賢いお前は気がつくだろうが、そのとおりだ。元の力が強ければ強いほど、油圧機構は強く働く。筋肉が、油圧機構を動かす。あるいは家畜とかだ。
油圧機構基礎講座はこれで終わりだ。お前たちがやるべきことはただ1つ。タフになれ。そして油圧機構を使いこなせ。2つだ。
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