3話その手を

第6話 ノリナミワタル1


 ─某月某日 サザンカの回想─




 幼い頃から、ヒーローに憧れていた。


 物心ついた頃にはもう好きだった。

 将来はそれになるんだと、そう憧れを抱いていたのだ。

 無邪気に、純粋に、盲目に。


 だってヒーローは……………………ていたから。

 羨ましいと思った。

 自分もそれが欲しかった。

 同じようになりたかった。


 だから、俺は────。

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