🐈🐈銀二の日記

6月 1日(木) 晴れ時々曇り

今日から「にっき」を付けることになった。

私は猫だからにっきというものがよく分からんが、その日あったことを綴ればよいということだから、なんとかなるだろう。


さて、

私は猫である。

名は銀二という。

群れのボスだ。

大方の者は「隊長」と呼ぶが、好きに呼んでくれて構わない。


住まいは、そちらとは違う世界にある。

どんなところか?

それは長くなるからまた別の機会にしよう。

ひょんなことからそちらと行き来するすべを得て、ときどき遊びに行っている。


気に入った男がいるのだ。

頼りないが優しい男だ。

ちなみにそいつは私等の世界に来たことがあるが、本人は気付いていない。

間抜けなのだ。

しかし、恐ろしく魅力的な「手」を持っている。


あの手が恋しい。

明日は久し振りにあいつのところに行ってやろう、と思う。

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