第七試合 その1

「おうヒャッカ。上手くやったみたいだな」

「……?」


 最初の違和感は、中枢議事堂の回廊ですれ違った第一卿グラスの、何気ない言葉だった。それは対戦組み合わせの決定から僅か二日後のことで、つまりはその頃からこの企みが始まっていたということになる。


 黄都第十九卿、遊糸のヒャッカは、若き俊才として黄都こうと二十九官に名を連ねる。

 ミジアルやエレアほど若くもない。加えて言えば能力面においても、ヒドウやクウェルほどに傑出しているわけでもなかった。


 彼がこの地位にいるのは、一度の幸運によるものだった。

 強い病虫害耐性を備えた小麦の新品種と共に東部農地を席巻し、黄都こうとに小作人の離反による食糧危機を引き起こしつつあった魔王自称者、朝鐘のルイーザ。

 もはや武力制圧の他ないと思われていた一触即発の状況にあって、開戦の責任を引き継ぐのみの役割と思われたヒャッカは、実直な性格をルイーザに一方的に気に入られた。それから両者の講和までは嘘のように順調に運び……彼が二十九官の座を与えられた理由は、その事変における実務能力を買われてのことであるとされる。


(私は、運が良かっただけだ)


 そのように自戒することが習慣であった。

 “本物の魔王”が世界を滅ぼしかけて、彼よりも遥かに有能な官僚が人族じんぞくの政治を左右する世界だ。ヒャッカにとって都合の良い物事は決して起こらない。


 ――故にこそ、次の一度の成功は自分自身の力で掴む必要があると信じていた。

 そのための機会もあった。六合上覧りくごうじょうらん

 黒い音色のカヅキすら討ち果たした無名の骸魔スケルトンの存在を自力で探し当て、伏魔殿めいた戦いの場へと名乗りを上げたのだ。


「音斬りシャルク!」


 候補者の仮宿へと戻るなり、奥の壁に寄りかかって立つシャルクを咎めた。


「聞きましたよ! “青い甲虫亭”の騒ぎに関わりがあったそうですね!? 何故そのようなことを即座に報告できないのですか!?」

「……騒ぎ?」


 しかしその候補者は、老練の手腕を持たぬ彼には到底手に余る無頼でもある。

 腕を組んだまま、感情の読めぬ虚ろな眼窩がヒャッカを見据えた。


「ああ――あの程度を、あんたらの言い回しではそう表現するわけか。次からは気をつけてもいいが、道に躓きそうな石があるとか、注文の酒が切れてる辺りのことから『即座に報告』した方がいいか?」

「ば……馬鹿にしないでいただきたい!」


 憤慨しつつ中央のテーブルにつき、自分自身で酒を注いで、呷る。

 勇者候補者のために両隣の部屋までを貸し切った、高い宿だ。

 けれど宿泊客の安全が保証された警備体制も、その客自身が夜な夜な街を出歩いているようでは、何の用にも立たない。


「酒も飲めないのに、わざわざ最底辺のならず者の盛り場に飛び込んでいって、何の意味があるというのですか? 世間からのあなたの評価を無意味に落とすだけだと分かりませんか! 擁立者の権限で、参加を取り消すことすらできるのですよ!」

「俺には俺の考えがある。それに、悪いことばかりでもないさ」


 シャルクは、宿が毎夜揃えている高級な酒瓶に興味を示しすらしない。

 当然だ。骸魔スケルトンには飲食も、もしかしたら安全な住居すら無用の長物なのだから。

 遊糸のヒャッカは、人間ミニアの尺度でしか彼の居場所を用意することができなかった。


「その程度で足を引っ張る役立たずがいるかどうか、確かめることもできるからな」


 ヒャッカは次のグラスを飲み干した。

 彼の目的にとって、候補者はただの道具であればよかった。

 自分自身の力を証明するための駒として、彼を扱えるのならば。


(敵は地平咆メレ。幸運の兆しは私にあるはずだ。近距離の戦いに持ち込みさえすれば、この槍兵なら……)


 では……この音斬りシャルクを、果たしてどうすれば制御できるのだろう?

 彼は何も欲することがない。

 食も、女も、金も、安全と命すらも、死者に対する取引材料とはなり得ない。


「……くそっ」

「自分が何をしたいのか、考えることだな」

「偉そうに……二度と私に、偉そうにしないでください……!」


――――――――――――――――――――――――――――――


 大一ヶ月が過ぎた。遊糸のヒャッカを取り巻く第七試合の状況は、思いもよらぬ好転の兆しを見せていた。


 彼自身がそれを知ったのは、部下との会話の最中である。

 この小一ヶ月に発行する予定の農村部への許可証を整理しつつ、兵は何気なくその話題を口にした。


「そういえば、ヒャッカ様。第七試合はドガエ盆地で決定したそうですね」

「え……」


 何よりも先に、困惑が先立った。

 確かに、ドガエ盆地は彼が心に決めていた必勝の地形ではあった。

 しかしそのような取り決めを、個人的な口約束ですら、メレの擁立者――空雷のカヨンとの間に交わした覚えはない。


「その話を、一体誰から?」

「はあ。誰からも何も、皆噂していますが。間違ってましたか?」

「……私はまだ、試合場の協議を結んではいませんが」

「そうなんですか? ならば誰かの早とちりでしたかね。ドガエ盆地なら、それこそシャルクに有利な絶好の地形かと思ったものですが」


 ドガエ盆地は黄都こうと南部に位置する、小規模なカルデラ地形だ。

 大地は闘技場の如き円形に陥没しており、平坦な大地を高い岩肌が取り囲む。

 マリ荒野と並び、黄都こうとの市街に被害の及ばぬ試合場であり――何よりも断崖に囲まれたこの地形では、彼我の距離を大きく取ることができないのだ。


(……故に、私が狙うべき勝ち筋は、この試合場を選択させること……だった。シャルクの速さであれば、メレの鈍重な巨体が矢を番えるよりも遥かに速く、開始位置より弓の間合いの内へと肉薄。一瞬で、終わらせることができる)


 確かに、メレやルクノカのような規格外の巨体が戦うことのできる試合場は、マリ荒野とドガエ盆地しかない。ならば、そのどちらかが試合場として選ばれるに違いないと、事前に勝手な憶測を立てる者が現れるのも理解はできる。


 この事実は、ヒャッカにとって二つ目の幸運であるかもしれなかった。

 声を潜めて、彼は兵に命じた。


「その噂。もっと広くに伝えることはできませんか」

「は……? しかし、まだ試合場は決定していないんですよね?」

「だからこそです。私たちに有利な試合条件に既に決定したことを、既成事実としてしまえばいい。『試合場が決まったらしい』という噂が流れているのならば、次は観客席の数についての噂を。それが十分に流布したのならば、次は試合の日時に関する噂を。商店や市民がそれらを真に受けたのならば――あのカヨンでも、もはや後には引けません。こちらの要求通りの試合条件が、これで通ります!」


 ヒャッカは机上の暦を見る。カヨンは多忙であり、条件協議の日取りまでには十分すぎる時間がある。

 それまでに外堀を埋め、試合の事前から地平咆メレを封殺することができる。


「機会が、来た!」


――――――――――――――――――――――――――――――


 そのうち、兵だけでなく市民の間にも、第七試合の噂は広まり始めた。

 サイン水郷を守り抜いた生ける伝説、地平咆メレの試合である。民の関心は絶対なるロスクレイや星馳せアルス、おぞましきトロアなどに次いで高く、市街に出ればその話題を聞くことも多くなった。

 例えばこのような雑貨屋でも、彼らは興味を示してくる。


「どうも、ヒャッカ様! 王城試合の噂は聞いていますよ!」

「ありがとうございます! こちら……この、ランプの芯を三つ」

「はいはい。先週と仕入先が変わったんですが、質については保証済みです。ご心配なく。……ところで、試合場はやはりドガエ盆地ですか」

「いえ、そう決まったわけでもありませんが」


 ヒャッカに対する直接の質問に関しては、そのように答えている。彼は実直な文官であって、万一にも虚偽が露呈するような受け答えをするわけにはいかない。


「しかし、近々そのようになりそうです」


 だから、嘘ではない返答で印象を操作する。

 彼のような市民がその噂を広めている時点で、その未来は近づいているのだ。


「ははあ。そうですかあ。まだ決まったわけではないと」

「やはり、皆そのように話しているのですか?」

「鍛冶のユティも“輝く雌鹿亭”の親父も言ってましたよ! 何しろまあ、地平咆メレの試合ですから。そりゃ気にならないのが嘘ってもんです」

「観客席の販売などは? まだ決まってもいないのに予約を受け付けている商店などがあれば、こちらで注意しなければなりませんので!」

「第七試合ー……は、聞きませんなあ。第二試合なんかは、とっくに予約が満杯らしいですがね。冬のルクノカ。本物ですかね? イッヒッヒッヒ!」

(……なるほど。そこまで都合よく運ぶわけではないのか)


 早計な商店がどこかで動いていたならば、試合場の決定を動かしがたい事実に持ち込むこともできた。

 だが、それ故に席の販売に関しては厳重に管理されているのであろう。

 協議結果の申請先は、黄都こうと第三卿、速き墨ジェルキ。彼が認めない限りは、商店から先に外堀を埋めることは不可能ということになる。


「しかしまあ、よかった」

「何か?」

「いやいや、こっちの話です! またのご来店をお待ちしますよ、ヒャッカ様!」


 市民の間に噂が広まりつつある。だからその僅かな不穏すらも、大した支障ではないと考えることができた。


――――――――――――――――――――――――――――――


 決定的な転機は、条件協議まで四日に迫ったその日に訪れる。

 正午を僅かに過ぎた頃、執務を行うヒャッカにその報告が舞い込んだ。


「ヒャッカ様。市民からの苦情が来ておりますが。直に嘆願したい事柄があると」

「また、ハイゼスタ殿の話ですか!?」


 ハイゼスタ絡みの苦情処理は、ヒャッカにとって半ば日常業務となりつつある。

 理由は不明だが、彼に関する不祥事は何故かヒャッカが窓口だと認識されているようで、それは完全に無意味な手続きの迂回であった。次の会議では必ずやその非効率さを議題に上げようと、ヒャッカは決心している。


「いえ、違います。ヒャッカ様です」

「なんですって?」

「ヒャッカ様への苦情ということですが」


 ヒャッカは返答に詰まった。

 統括する農業関係者からの意見は随時聴取しており、関係者がこのように直接嘆願に訪れる事態は、余程の緊急時でない限り起こらないような体制にしていた。

 ならば、六合上覧りくごうじょうらんを控えたこの時期に、その不測の事態が発生したのか。


 困惑を隠しきれずに応接間へと向かうと、数名の婦人が既に着席している。


「お待たせいたしました。第十九卿、遊糸のヒャッカです! 今回のご用件は」

「お忙しい中ありがとうございます。わたくし、北東六区住民会副理事……杯堂のユバルクと申しますわ」


 細身の中年女性は、ヒャッカが着席するや否や、やや早口で自己紹介を終えた。

 苦情の場ということも手伝ってはいるが、ヒャッカの苦手な類の人間である。


「前置きで貴重な時間を煩わせるわけにはいきませんので単刀直入に申し上げますが、ヒャッカ様は真業しんごうの戦いについてどのように認識しておりますの?」

「ど、どのように……とは?」

「今回のように卑劣に定められた戦いで、互いの真実の業を見ることができるか、と問うているつもりですが」

「あ――もしや、第七試合の」

「もしやも何も、ドガエ盆地に試合場を定めたのはヒャッカ様なのですよね? 皆、そのように噂しておりますけれど。あなたのお相手は地平咆メレですのよ? 地上最強の弓術、世界に知らぬ者などいない英雄です。その矢を、まさか、一度も射たせず倒してしまおうと!?」


 ユバルクは机を一度叩いた。そうしてヒャッカを威圧しようとしているのだ。


(……くそ。私が若いからといって)


 腹立たしかった。もしもここに座るのがハーディやジェルキであったら、彼女はきっと同じことをしないだろう。

 ハイゼスタの件についてもそうだ。結局は市民にとって、ヒャッカの方が『文句を言いやすい』のだ。だからこのような損ばかりを被ることになる。

 とにかく、このような苦情者に対する文言は考えてある。


「落ち着いてください、ユバルクさん! よろしいですか? まだ試合条件は決定していません。ただの風評をこちらに持ち込まれましても」

「関係ありません」

「え」

「関係ありません! この件は皆の総意です。市井の声を聞いたことがないのですか? ドガエ盆地など、一方的な試合にしかならないことは明らかでしょう!」

「ですから……そう決まったわけではなく」

「要らぬ卑劣の疑いがかからぬよう! そのようにご忠告するつもりで、私どもはここに来ているのです!」


 ヒャッカは軽く額を抑えた。話が通じない……否。

 たとえ彼女の当初の思い込みが間違いだったとしても、それを通そうとしている。

 つまりそのような試合条件を定めないよう、強引に要求しているのだ。


(ふ。ふざけている……! 通るか……! そのような話が……!)


 確かに、ひたすらに辺境を守り続けた地平咆メレの技がついに見られるという事実は、六合上覧りくごうじょうらんの大きな触れ込みであっただろう。

 ――が、真業しんごうの意義は断じてそのような見世物ではないのだ。

 互いに合意した条件で全力を尽くす。近い距離での戦いであれば、シャルクが白兵の技を繰り出し、対応する技を持たぬメレが負ける。それが道理であるべきだ。


「……お気持ちは十分に理解しました。よく、検討いたします!」


 ヒャッカは笑顔を作って答えた。

 ユバルクはそれからもひとしきり文句を言った後で、満足して去った。

 彼女のような相手への応対は初めてではない。この役目の者にとって、稀に引き起こる厄介の一つに過ぎないはずであった。


 ……だが、彼女の発した言葉が胸の奥に引っかかった。


(皆、そのように噂をしている?)


 執務室へと戻りながら、足が止まる。


(第七試合の試合場の決定を流布するよう指示したのは私だ。では市民にはどう伝わっている? どのようにそれを噂している?)


 小さな棘のような不安だったが、俄にそれが膨れ上がっていく。

 これは皆の総意です。皆がに言っているのではないのか。

 要らぬ卑劣の疑いがかからぬよう。それがということではないのか。


(あの時の……雑貨屋の言葉は?)


 ――しかしまあ、よかった。


 それはドガエ盆地でなくてよかった、という意味合いだったのではないか……。

 いつしか、彼の足は廊下を引き返していた。


 市井に流れている噂の内容を、正確に把握する必要がある。


――――――――――――――――――――――――――――――


 その夜。仮宿に訪れたヒャッカより随分遅れて、シャルクは戻ってきた。


「ヒャッカか。ちょうど良かった。悪いが、初めてお前に頼みたいことができてな」

「……シャルク」


 空になった酒瓶が、何本か床に転がっていた。 

 シャルクは特に興味もなさそうにそれを眺めて、ヒャッカへと視線を戻した。


「何か問題でも?」

「関係ないでしょう……」


 結論から言えば、彼の危惧は全て的中していた。

 あからさまに不均衡な試合条件に対し、市民はむしろ不満を抱いていたことが明らかになった。

 それはヒャッカ本人の前で表に出されていなかっただけで、第七試合の話題の影では、彼の取引や裏工作を邪推する様々な悪評が伴っていたのだ。


(……読めて、いなかった。浅かった。私の失敗だ。私の……)


 降って湧いた、第七試合の噂という武器に飛びついてしまった。それが結果として何をもたらすかを考えることなく。

 彼はシャルクの実力を調査して知っているが、民がその力に期待しているのは、地平咆メレの方だったのだ。


 あの時にすべきだったことは、風評を広めるのではなく、どんな手段を使ってでもそれを消し止めることだったのだ。

 しかしそうだとしても、遊糸のヒャッカの力で、それが可能であっただろうか。


「話の続きをしても構わないか」

「……」

「第七試合の試合場をマリ荒野にしろ。余計な気を回すな」

「……ッ! あなたまで! シャルク!」


 この日に何度も聞いたその言葉に、ヒャッカはグラスを叩きつけて叫んだ。


「勝ちを捨てるようなものですよ!」

「そいつはおかしな話だな。勇者候補としての名誉を重んじろと言ったのは、あんたの他の誰かじゃなかったはずだが」

「……くだらない! ならず者如きの評判を気にしますか! だからあなたの行動には反対だったんです!」

「関係ない」


 他の何にも価値を見出さぬ死者。取引の通じない男。

 白槍の穂先の腹が、ヒャッカの首に当たっていた。


「ならず者だろうが。そこらの露店の親父だろうが。誰だろうが、舐められたままでいるのは、俺が我慢がならん。死んだ俺に何が残ってる?」

「う……く……」

「くだらない誇り以外の、何が残っているのか。教えてくれるか……ヒャッカ」


 試合条件を決定づける協議は、候補者同士の合意。

 実際には、擁立者である二十九官がその窓口として交渉を行う。彼らの手腕が問われるのはそこだ。

 だが……仮に、このように。


 候補者自身が不利な条件を望むよう仕向けられた事態が起こったのだとすれば、もはや彼には何も出来ない。


「私……私はッ! 私は、シャルク! 勝ちたいんだッ!」

「ああ。勝たせてやる」


 虚ろな戦士は、地獄からの使者のようにそれを強いた。


「全力の相手と戦って、勝たせてやる」


――――――――――――――――――――――――――――――


 当日。第七試合の協議の場に、空雷のカヨンが現れた。

 端正な顔は憔悴したヒャッカを横目で見て、多くを察したようであった。


「んじゃ、手早く済ませましょうか」

「……」


 向かいの席に座り、彼は条件を切り出す。


「市民の間では、もうドガエ盆地で話は固まっているようね。混乱させるのも悪いし、アタシたちもその条件で――」

「う……うう」


 彼の容赦のなさを、ヒャッカは恐れた。

 明確に近距離戦闘に向かぬ地平咆メレを擁していながら、多くの者がカヨンとの戦いを避けた。結局ヒャッカには、その理由を真に理解できていなかったのだ。


「その……その、条件では、駄目です……!」


 ヒャッカ自身の口からそのように述べるしかなかった。

 最初に噂を消し止めるだけでは足りなかった。発生源を調査するべきだったのだ。

 誰が最初に、この第七試合に関する風評を流布していたのか。


 自らは一切動くことなく、ただそれだけのことで。

 あまりにも隔たった実力に拳を握りしめながら、それを言うしかない。

 ヒャッカに都合の良い物事は決して起こらない。


「マリ荒野です……第七試合は、弓の射程を、き、希望……します……!」

「あっ、そ。ありがと」


 第七試合。音斬りシャルク、対、地平咆メレ。

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