ぐんまーちほーであーそぼ!14

 しゅぅぅぅ……

「勾玉がっ……!」

「きれいになっていくねー! すご~い!」

 二人がダンスをはじめてから三分程度経過した時、勾玉が静かに輝きはじめ、そして濁りが少しずつ溶けるようになくなり始めたのだ。

「本当にダンスをすれば、グンマーの呪いは消えていくんですね。びっくりしました」

「あははー! グンマーの呪いやっつけたー!」

 二人はダンスを踊り続けながら言う。

 そうして、更に踊り続けること十分。

 踊りを続けることで、勾玉からは次第に濁りがなくなり続け、そして――

「濁りが――無くなった?」

「うん! とってもきれいなエメラルドグリーンだね!」

 勾玉の色が、サーバルの言うとおり、透けて輝くエメラルドグリーンの光を放っている。

 今まで二人が見たこともないような、特別な輝き。

 二人は、その輝きをボーっと見つめ続けていた。

…………

………

……

「これでみんな元気になったのかなー?」

「そ、そうですね。確認しに行きましょう!」

 二人は駆けるようにして、長老の元へと戻っていく。

 あんなに苦しそうにしていたのだから、命の危険もあるのではという思いから、その歩む足はいつもより駆け足だった。


 バンッ!

「も、戻りましたぁ!」

「ただいまー!」

 二人が長老の家へと戻ると、そこには――

「「えっ……」」

 三人の姿はなく――

「「…………」」

 代わりに――


続く……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る