ぐんまーちほーであーそぼ!12

「……踊りじゃ」

「はい……?」

 突然長老が呟く。

「グンマーの呪いを消し去るには、踊りをする必要があるのじゃ」

「踊りー? 楽しそー!」

 サーバルが両手を上げて、歓喜しながら言う。

「で、でも……踊りで呪いが消えるって……聞いたこともない方法ではありますが、私達、踊りなんてしたことないですよ……」

 カバンが不安そうな表情で言う。

「だいじょーぶだいじょーぶっ! 私とカバンちゃんだったら、ぱぱーっと舞って、しゅるるーって回って、ドカドカーって輝けるよ!」

「……最後のドカドカーっていうのが気になって怖いです」

 カバンが苦笑いをしながら言う。

「本来なら私達、マエ・ヴァースィの民族が、踊りを舞うことで呪いを抑えてきたのですが……うっ……!」

「シロちゃん! 大丈夫っ!?」

 胸を抑えて倒れ込むシロを、サーバルが間一髪で肩を貸して支える。

「……ごめんなさい。呪いのせいで、身体が思うように動かないのです。謎の呪いが……身体を……」

 そう言って、苦しそうな表情をするシロ。

「ムリしないでください。私達は踊りに関しては素人ですが、教えていただけるのであれば、精一杯対応させていただきます」

「すまないねぇ……こんな我々のために……」

「いいえ、いいんですよ。困っている人がいたら、助けるのがさばんなちほーのお約束なのです」

「そうなんだよー! みんなで助け合って、いつもニコニコしているのがさばんなちほーなんだよー!」

 サーバルが笑顔で言う。

「そうなんです。ですから、あとは私たちに……」

「おまかせあれ!」


続く……

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