ぐんまーちほーであーそぼ!9.5(寄り道タイム)

 サーバルとシロが、とある人に会いに行く途中で話した会話劇。

 【全3シーン】


【Scene_01】

「ねーねーシロちゃん。あの長い棒を持っている人達は、何してるのかなー?」

「あれですか? あれは竹槍で訓練をしているんです」

「へぇー! すっごくつよそーだね!」

「はい、とっても強いですよ」

「どれくらいー?」

「うーん……3メートルくらいの岩でしたら、マエ・ヴァースィの戦士一人ならだれでも竹槍で破壊することが出来ます」

「わぁー! すっごーい! 前橋のフレンズはさいきょーだね!」

「私の自慢のフレンズです♪」

「うん! あ、また謎の波動をぶつけ合ってる。すごーい!」


【Scene_02】

「ねえねえ、あの木に掛けられているぐにょにょ〜っとしているやつ何ー?」

 サーバルが指を指しながらシロに訊く。

「ぐにょにょ……? ああ、勾玉のことですか?」

「まがたまー?」

「はい、勾玉です。マエ・ヴァースィを守ってくれる神聖なお守りなんですよ」

「へー! どんなものから守っているの? ライオンさんとかハイエナさんとかの怖いフレンズ?」

「いいえ、呪いです」

「呪いー?」

「グンマーには古くからの言い伝えがあるのですけれど……」

「うんうん♪」

「その中に、勾玉の守りが無くなってしまった集落は、謎の力で滅んでしまうという内容があるんです」

「えっ! なにそれこわーい!」

「はい、本当に怖いです」

「じゃあシロちゃん達は、あの勾玉を大事にしなくちゃいけないねー」

「そうですね。私達をお守りいただける、グンマーのお守りですから」

「グンマーって奥が深いんだねー!」


【Scene_03】※おまけ

「ねえねえ、マエ・ヴァースィの戦士さんって、誰と戦っているの?」

「うーん。特に誰かと戦っているというわけじゃないんですけどね」

「そーなの?」

「マエ・ヴァースィでは、様々な訓練を経て、逞しくなることが一人前の証と称されているのです」

「ふーん」

「ライオンが襲ってきても、巨大な岩が落ちてきても、それを一人で対処できるようになることが、この集落での当たり前なのです」

「すっごーい! この集落は最強の戦士が集うフレンズなんだねー!」

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