ぐんまーちほーであーそぼ!3

★★


十分後――

「あっ、あんなところにいたー!」

 サーバルが南に向けて木々を移動していたところ、木の根元で、羽を生やした真っ白な髪の毛をした二足歩行の女の子を見つける。

「きれーなかみのけー! あの子もサンドスターで生まれたフレンズなのかなー?」

 サーバルは、木の上から探るように、ジロジロと女の子を見つめる。

「うーん……よくわからないけど、とりあえずお話して、私とフレンズになろー!」

 サーバルは言うと、そのまま身体を重力に任せ、そして器用に後ろ足でトスンと着地する。

「きゃっ……な、なんですかっ?」

 サーバルが突然上から堕ちてきたことに対し、女の子は驚いた様子を見せている。

 しかし、そんな女の子の言動にかかわらず、サーバルは笑顔で質問する。

「ねえねえ、あなたは一体、何のフレンズなの?」

「えっ……あの……その……」

「その真っ白で長い髪の毛、とっても可愛いねー! やっぱり白鳥さんとかかなー?」

「はくちょう…?」

「それとも、さっき私が見たばさばさーって飛んだ大きな鳥さんかなー?」

「とりさん?」

「私の名前はサーバル。あなたの縄張りはどこ?」

「なわばり?」

「そう、縄張り! あなたはこのへんで暮らしているんでしょ?」

「は、はい。そうですけど……」

「やっぱり―! そうだと思ったんだ―! 身体から、この森の木の香りがプンプンするんだ―」

 そう言って、女の子の身体をクンクンを鼻を近づけて言う。

「は、恥ずかしいよぉ……そんなに匂いを嗅がないで」

「えー! だっていい匂いなんだもーん! もうちょっと嗅いでいいでしょ〜?」

「だ、ダメです! 女の子は不潔はダメなんです!」

 女の子が、両手でバツのマークを作りながら言う。

「そうなんだー、じゃあ嗅ぐのはよすね」

「あ、はい……ありがとうございます」


続く……

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