ぐんまーちほーであーそぼ!2

「うーん、カバンちゃん全然見当たらないなー! 今日はかくれんぼが得意なんだね―」

 サーバルは、巨大な森の移動を止めて、木の枝に尻尾を引っ掛けながら、逆さ宙吊りになって言う。

 カバンがあまりに見つからなくて、ほんの少しだけ困っている表情をしている。

「それにしても、ここの森には見たこと無いような木や生き物がいっぱいだね~! あのフレンズ達は、どこからやってきたのかな―?」

 森を移動中、サーバルの目に入ったのは、オオタカ、キジそしてトキといった、絶滅危惧種と言われる生き物たちのことだ。

 動物園はおろか、特別な保護施設に行くことで、ようやく目にすることが出来るような特別な生き物たちをサーバルは目にしたのだ。

「多分とりさんだと思うけど、なんて名前なのかな―?」

 サーバルは頭を傾げてなにかな〜? なにかな〜? と、頭に『?』を浮かばせながら考えている。

 そして――

「よーし! 直接会いに行って訊いてこよー! 確か、南の方に行った気がする~!」

 サーバルはそう言うと、引っ掛けていた尻尾をするりとほどき、重力に従い落ちる身体を回転させ、足を木にかけ大きく大ジャンプした。

「うふふー! あの子達はどんなフレンズなのかなー? たのしみー!」

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