サーバル「すごーい!あなたは群馬県のフレンz…きゃっ!」

タチマチP

ぐんまーちほーであーそぼ!

★★★

「…ZZZ」

「…むにゃむにゃ…カバンちゃん……もう食べられないよぉ…」

「…………」

「…………」

「……むにゃ?」

「…あれぇ? ここどこだろー?」

 深い眠りから覚醒したサーバルの目に入ったのは、いつものさばんなちほーの光景ではなく―― 

「あれれー! 木がいっぱいある―! なにこれー!」

 そう、そこは森――

 いつもの広い広い荒野ではなく、何百年と生きているであろう巨大な木々が存在し、空を覆い尽くすほどに葉が茂っている巨大な森。

「あははー! こんな大自然見たことないや」

 しかし、そんな摩訶不思議な現象でさえも、サーバルにとっては新しい遊びの一つになってしまうのだろう。

「それにしても、カバンちゃんはどこにいったのかなー?」

 サーバルが目を凝らしながら、当たりをキョロキョロと見渡している。

「…………」

「…………」

 しかし、気配を見つけることに長けたサーバルの感覚にもかかわらず、カバンの気配を一切感じ取っている気配がない。

「うーん、いつもだったらスグに見つけられるんだけどな―」

 頭を横に傾げて、ほんの一瞬だけ考えるサーバル。

 七秒ほど、うーんうーんと目を瞑って考えを凝らす。

 短い長考の末に、出した結論が――

「そっかー! カバンちゃん、かくれんぼだね!」

 サーバルの頭にピカンと電球が点灯すると、大ジャンプをして木に登る。

「今日はカバンちゃん本気だね―! 私も本気出しちゃうぞ―!」

 そう言うと、身体を一回転させながら、木から木へとアクロバティックに飛び移っていく。

「あっははー! 今日は知らない場所でかくれんぼだよ―! たーのしーなー!」

 いつもと違う場所であっても、いつもと同じような笑顔で振る舞うサーバル。

 しかし、そんなサーバルの元には、影からこっそりと監視をしている者がいて……。

「…………」

「…………」

「……ほほぉ、あれが、さばんなちほーのフレンズか」

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