第18話
(後悔とかするぐらいなら、始めっからするんじゃねーよ!!)
何故、ここまで
何故、こんなに胸が苦しいのだろうか――。
案の定、雲行きが怪しかった空からは雨が降り出してきた。
ずぶ濡れになりながらも、
「はい」
扉を開けて顔を出した
「どーしたの、今部活中でしょ?」
とりあえず、中に入ってとただされる。
だが、その間にも
その行動が
「お前さ、あれ以来何なの。そんなに悪いって感じてるわけ」
「それは……」
「言いたいことあるなら、ちゃんと言えよ!!ずっと避け続けるつもりかよ!!」
無意識に、
「お前、俺のことどう思ってるわけ?」
「……」
「
握っている手、言葉が震えていた。
「
「自分のした行動が許せない?綺麗事、言ってんじゃねーよ!!」
掴まれていた
「俺のこと好きだから、あーいう行動したんだろ!! 抱きたいなら、抱きたいって言えばいいじゃねーか!!」
感情的になっていたこともあり、無意識に呼吸が乱れていた。
「お前、告白されたんだって」
「なんで、それ……」
驚いた顔で、
「
「思ってたけど、胸が苦しくなったんだよ。いつの間にか、彼女のことじゃなくてお前のことばかり考えてる」
今になって、あの胸のモヤモヤが何だったのか理解する。
「それってさ、俺のことがす……」
「へっくしゅ」
雨に当たったせいで体が冷えてしまったようだ。
少し寒気を感じていた。
「今、バスタオル持ってくるから」
バスタオルを持って玄関先まで戻ってきて、そのまま渡してくるかと思いきやバスタオルを
「おい、濡れてるから離れろって」
「
「……多分」
「
「キス、してもいい?」
「嫌だって言ってもするんだろ」
「まぁね」
ふふっと笑う
その触れた場所から熱が生じたように、先程まで寒かったのが噓だったかのように体中が熱くなってくる。
軽く触れあった唇を一度離し、再度重ねる。
二度目の口付けは、
「んんっ、は、ぅん」
うまく息が出来なくて、
「ぁ、……はぁはぁ」
唇が離れたときには、
初めてされた強引なものとは違う――気持ちいと感じてしまうキス。
素直な気持ちを伝えたくて 美咲 @misaki_0818
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