第13話
先生に半ば強引に押し付けられた荷物を教室へ運びながら、
いくらなんでも、気を許しすぎではないだろうか。
仮にも、自分に好意を持っている相手なのだから。
そんな友人にいつから恋愛感情を抱いてしまったのか……。
正直、
テニスコートで
告白なんてするつもりはなかったし、友人として隣にいれればそれだけでいいと思っていた。
だが、その気持ちとは裏腹に
異性ならなおさらだった。
我ながら自分勝手だと分かっていた。
だが、
友人としか思っていないからなのか、文句を言いつつも
『振り向かせてみせる』とは言ったものの、ぶん殴られでもしたら諦めがつくような気がしていた。
それが、拒絶する様子を見せない
嫌なら嫌で突き放してくれなければ期待してしまうではないか――。
何度目になるか分からないため息をつきながら、
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