第8話
しばらく、2人の間には沈黙が続く。
「……あのさ、
「
やはり、彼女のことか。
先程の考えが確信へと変わっていく。
「昨日、帰りに……」
「お前も彼女のこと好きなのか?」
「なんでそうなったの」
「だって、今日1日ずっと彼女のこと見てたろ!!それ以外に理由が考えられない」
気持ちが高ぶってしまって、落ち着いて話すことができない。
「別に彼女が好きで見ていたわけじゃ」
「じゃあ、なんで見てたんだよ」
「昨日の帰りに、たまたま見かけたんだよ。その時に話聞いちゃって……」
語尾がどんどん弱々しいものへとなっていく。
「彼女がどうしたんだよ」
「
「あの馬鹿騒ぎしてるクラスに反吐が出る、って」
言葉の意味が理解できなかった。
「だから、
だが、そんな言葉に
「何でお前にそんなこと言われなきゃいけないんだよ」
肩を掴んでいた
「お前の話が本当だったとしても、とやかく言われる筋合いないだろ」
「それでも俺は、付き合ってほしくないんだよ!!」
「
「俺は、
「……はい?」
予想もしていなかった言葉に固まってしまう。
「だから、なおさら付き合わせたくない」
だが、
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