第7話
やはり今日1日、
休み時間はもちろんなのだが、授業中でさえも考え込んでいる様子だった。
度々盗み見ていると、
なぜ、彼女を見ているのか。
というと、
(俺の送ったメールか?)
もし仮にそうだとしたら、なぜ
――
フッと、昨日の部活で話したことを思い出す。
『その人に好きな人いるの知っているから』
それは、相手に好きな人がいるという意味ではなく相手のことを好きな人がいるということではないのか。
だが、そうなると『友人の関係のままの方がいい』という言葉の意味は何なのだろうか。
そこで考えは行き詰り、
それなら、そのまま告白してしまえばいい。
最終的には、そう思うようになっていた。
「気を付けて帰れよ」
いざ、彼女に声をかけようと思うと緊張してきた。
多分、いつものように図書室へ向かうのだろう。
その前に声をかけようとは決めていた。
だが、誰かに腕を掴まれたことにより近づくことを制止させられた。
――
「悪いんだけど、行く前に少し話せる?」
なんとなくだが、引き留められるような気はしていた。
朝と変わらず、
「あぁ」
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