開発費に18億円かけたのに……

 えー、そんな訳で今日(※執筆時)もよく晴れているのですが、室内が割と寒いです。執筆時の室温、24℃ですからね。いきなり秋になってまいりました。長袖引っ張り出さなきゃ(使命感)。

 このまますーっと素直に秋になるといいのですが、どうなりますかねぇ。たまにびっくりしたみたいに暑くなるかもだから、まだ全く油断は出来ませんナ……。


 さて、昨日は、愛媛の天然記念物の鹿島のオス鹿に対して怪我をさせないために角切りをしたところ、その影響で10頭のオスが死んでしまった事が分かったり、埼玉で横断歩道を渡っていた小学3年生の男児が埼玉県警巡査の運転する車に撥ねられて意識不明の重体になってしまったり、兵庫で祖母の世話をしていた孫娘が暴れ始めた祖母を抑えるために口にタオルを詰め込んで殺してしまい逮捕されたりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは、政府のお金の使い方の杜撰さを象徴する話題です。こう言うのもお役所仕事って言うのでしょうねぇ。


 サイバー攻撃などによる情報流出を防ぐために2017年度に運用開始された政府の情報システムが、使い勝手が悪いため実際の業務に全く使われず、今年3月に廃止されたことが会計検査院の調べで分かりました。この件でシステム開発費など計約18億円が無駄になったのだそうです。


 関係者によると、システムは「セキュアゾーン」と呼ばれ、省庁が持つ企業情報などを管理する目的で総務省が開発したのだそうです。インターネットから遮断された環境で情報を管理するのが特徴で、職員による情報の改ざんや外部への持ち出しも防ぐため、各省庁は専用回線からそれぞれの情報を閲覧出来る仕組みだったのだとか。


 しかし、16年度に開発したシステムはセキュリティーを重視するあまり、データの閲覧は出来るのですが、ダウンロードが出来ない仕様でした。このため、実際の業務で資料作成などをする際は、職員がシステムのデータを再入力する必要があったのだそうです。


 他にも、他の情報システムと連携出来ないなどの問題もあり、厚労、農水両省は導入を断念。17年度に運用開始された後、一度も実際の業務に使われず、検査院の指摘を受け、総務省によって18年度末に廃止されました。


 うーん、これぞまさに税金の無駄。色んな要求を盛り込みすぎて最終的にに全く使えないポンコツになるのって日本のIT業界あるあるなのでしょうか。そう言う声もたまに聞こえてきますよね。とは言え、民間だったら許されない事ですよコレ。


 やっぱりお役所の仕事ですからねぇ。どこかでおかしいと思っても止める人、止められる人がいなかったのではないでしょうか。これは使い物にならないぞと気付いた人が、どこかで軌道修正するとか出来れば良かったのでしょうけど……。


 こんな結果になったのも、多分仕組みについて何も知らない人がやたらと口を出した結果じゃないかなと思うのですよね。実際の真相は分かりませんけど。色んな要求を聞いた上で、それじゃあ使い物になりませんってつっぱねられる人がいれば、少なくとも18億円まるまる無駄って最悪の結果にはならんかったんじゃないかなぁ。本当にもったいない話です。

 せめて、この結果が何らかの形で次に生かされるといいですよね……。

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