こっちとしても払うもの払ってもらえませんとねぇ……

 今日(※執筆時)は晴れたのですが、気候が昨日の続きなので――はっきり言って暖かいです。本当に明日以降寒くなるの? と予報を疑ってしまいたくなってしまったり(汗)。執筆時の室温が24.5℃ですからね。あったかぁ~い。


 さて、昨日は、徴用工問題で原告側がに韓国に進出している日系企業の資産差し押さえまで検討していると言う発表があったり、ヴィレッジヴァンガードがカフェで展示していたイラストを返却する際に不手際があり、カフェの客にカフェ側が原作者に無許可で原画を譲ってしまっていたり、岐阜で20代の女性巡査が一般道を100キロで走行して事故を起こして書類送検になっていたりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは特別養護老人ホームの大量退職問題の話題です。少子高齢化社会が到来していると言うのに、どうしてこんな事態になってしまうのでしょう。


 11月(※執筆時)、福岡県行橋市の社会福祉法人「友愛会」が運営する特別養護老人ホームなど2施設で経営難による給与未払いを理由に常勤介護職員10人中7人が退職するなどの大量退職が起きていた事が判明しました。

 市は11月20日、介護保険法に基づき友愛会に職員を早期補充するように改善勧告。改善が見られなければ入居者の別施設への移送も検討するとの事です。


 介護職員の大量退職を巡っては、鹿児島県の住宅型有料老人ホームで、介護職員8人全員が8~9月に退職し、10~11月に入居者6人が死亡した事件があったばかり。行橋市介護保険課は「同様の事案が起こりかねず、改善を求めた」としていいます。


 同課によると、11月20日(※執筆時)時点の2施設の入居者は計30人。一方、介護職員は11月末までに常勤10人中7人、非常勤16人中1人が退職しています。国の人員基準は入居者3人に対し常勤換算で職員1人以上。2施設では常勤換算で計10人以上の職員が必要ですが、常勤は3人しかおらず、12月以降は基準を満たさない可能性があります。

 8月頃から相当数の職員の給与が未払いとなっているのが退職の理由とみられ、今後も複数の職員が退職の意向を示しているのだとか。


 友愛会は、特養待機者を解消しようとした市の公募で選定され、市は2014年9月に社会福祉法人として認可されました。2施設は15年7月に運営を開始しましたが、入居者が伸び悩み、市議会などで経営上の問題が指摘されてきていたそうです。


 そりゃあ職員だって人間です。お給金が出ないのに働き続けられる訳がありません。生活かかってますからね。退職者が出てしまうのも当然の話です。

 問題は何故そう言う状態になるまで問題が放置されてしまっていたのか、と言う事でしょうね。給料未払いが2ヶ月以上続いたらもうやばいでしょ。本当は未払いが発生した時点でやばいんですけど(汗)。


 入居者がいないと言う事は需要がないって事ですよ。魅力がなかったのか、他に問題があったのか。老人ホームって人を預かっているからハイ辞めまーすって簡単には決断出来ないものかも知れませんけど、状況が改善されないと最終的にしわ寄せは入居者に来るので運営者は素早く決断しないといけません。

 従業員がいなくなってサービスが悪くなり、それが評判になって新規入居者がいなくなってと、悪循環が続くばかりです。


 介護の問題は各地で色々と噴出していますけど、問題点を少しずつでも改善していって、多くの人が豊かな老後を過ごせるようになっていって欲しいと思います。

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