刺すぞ! いいか! 今から刺すからな! マジだぞ!

 今日(※執筆時)は13日の金曜日ですよ。この日は某ホラー映画のタイトルにもなっておりますので、ついつい何か起こるんじゃないかとネガティブなイメージになっちゃいますよね。まぁ実際は別に何でもない普通の一日でしかないんですけど。

 ただ、このネタも今の若い子には通じない気がします。もう随分と新作作られてないですしね。ジェネレーションギャップよのう。オヨヨ……。


 さて、昨日は埼玉で元警察官の女性が賽銭泥棒を柔道の技を使って見事に確保したり、福岡で70代の女性に馬乗りになって性的暴行をしようとした67歳の男が逮捕されたり、滋賀県で厳しく注意されたのを逆恨みして上司を銃で撃ち殺した19歳の巡査が逮捕されたりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのはちょっと吉本新喜劇じみた暴漢の話題です。事件の舞台も大阪ですし、もしかしたら何かイメージするものもあったのかも。


 4月12日(※執筆時)大阪府警は大阪市のJR京橋駅近くの路上でナイフを所持していたとして、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕していた住居不定、無職米田和夫容疑者(35)の容疑を殺人予備に切り替え、大阪地検に送検しました。

 送検理由は、逮捕後に容疑者が「誰でもいいから、何人でもいいから殺そうと思った」と供述したためです。


 都島署によると、米田容疑者は3月24日の夜「今から人を殺す」と自ら110番通報した後に大阪市都島区東野田町2丁目の路上で、通行人の男性(23)に対して果物ナイフ(刃体9・9センチ)を持って接近。

 ナイフを振り上げて「おおー」と叫んだところを、通報を受けて米田容疑者を捜していた都島署員が取り押さえたのだそうです。容疑屋と被害男性の2人に面識はなかったのだとか。


 米田容疑者は「仕事が見つからず、自分を受け入れてくれない社会に不満があった」などと供述しています。現場はJR京橋駅近くの飲食店やビルなどが立ち並ぶ一角なのだとか。


 犯行を実行する前に自ら110番するだなんて、まるで犯行予告をする怪盗みたいですよね。その行動から考えると、実は捕まりたいだけで、本気で殺人を実行する気はなかったんじゃないかとも思えます。歪んではいますけど、そこまで凶悪な人物でもないのかも知れません。

 本気で人を刺したいなら、警察が警戒する中で目立つように叫ぶ訳がありませんからね。単に実行する勇気がなかったので気合を入れただけなのかもですけど。


 大体、その前にわざとらしくナイフを振り上げていますからね。コントにおけるフリですよこれ。もしかしたら、周りに警察官が待機しているのを確認してから事に及んだのかも知れません。


 目的や動機が何であれ、人的被害が発生しなくて何よりです。結果的に言えば被害男性も容疑者の茶番に付き合っただけですしね。怖い思いはしてしまいましたけれども……。


 社会が受け入れてくれない不満や鬱憤うっぷんを抱えている人は多くいます。どうにか暴発させずにうまくそのストレスと付き合っていきたいものですね。

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