海の男は命知らず……っ!

 今日(※執筆時)もいい天気ですね。室温も基本的に20℃を超えるようになってきました。耳をすませばどこかから鶯の声も聞こえます。ホーホケキョ。こう言う日はクラシックとか聴いて優雅に過ごしたいものですな。


 そう言えば昨日ネットニュースを眺めていたら、カクヨム放送局でもお馴染みの羽多野渉さんの結婚のニュースが目に飛び込んでまいりました。いやあ、おめでたい話ですね。どうか末永くお幸せにと願うばかりです。

 ところで次のカクヨム放送局はいつ放送されるんでしょう? 私、ずーっと待っているのですが……。


 さて、昨日は中国の宇宙施設「天宮1号」が大気圏に再突入して燃え尽きたり、群馬で紙袋に入った赤ちゃんの遺体が老人保健施設の敷地内で見つかったり、静岡の港にあった加山雄三氏の船、光進丸が何らかのトラブルによって燃えてしまったりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは海の男のリスキーな現実が浮き彫りとなったニュースです。この問題の解決策は難しいですね。私からは気を付けて作業してとしてくださいとしか言えません……。


 4月2日午後2時半ごろ、東京都江東区有明の埠頭ふとうに接岸中の帆船「日本丸」で、マストに登る訓練をしていた国立波方海上技術短期大学校(愛媛県今治市)2年の男子学生(19)が約10メートル下の甲板に落下しました。

 その後、病院に搬送されましたが、約1時間後に死亡が確認されたそうです。現在警視庁東京湾岸署が詳しい状況を調べているところです。


 同校を運営する独立行政法人「海技教育機構」(横浜市)などによると、当時、日本丸には学生約100人が乗船。3班に分かれ、はしごを使ってマストに登る訓練をしていたところ、降りる際に1人が落下してしまったのだそうです。船上には教官もおり、必要な安全措置は講じていたのだとか。


 日本丸は全長約110メートルの練習船で、船員を目指す学生らが訓練に使用しています。死亡した学生らは1日に乗船し、5日から約3カ月の航海実習に出る予定でした。 


 日本丸、皆さんは見た事があるでしょうか。とても美しいまさに日本を代表する帆船です。よくカレンダーの写真にも使われたりしていますね。私も生で見た事ありますよ。イベントで地元の港に来てくれましてね、みんなパシャパシャ写真を撮っていました。


 そのイベントでも学生たちがマストに上がって帆を広げたり、それを戻したりと言ったパフォーマンスを見せてくれたんです。統率された動きが実に見事でした。

 事故当時は多分この作業の技術を習得するための訓練がなされていたのでしょう。


 マストを登る時は工事作業みたいに安全帯を付けて作業と言う訳にもいきません。高所での作業中に強い風に翻弄される場合だってあるでしょう。

 いくら教官が見守っていても、不意に足を滑らせてしまったらどうしようもなかったのではないでしょうか。


 死亡した学生は地元の学校の生徒でした。なので近所のにーちゃんが死んでしまったような淋しさを感じます。まだ19歳ですから両親や関係者の哀しみも深いものがあるでしょうね……。合掌。


 このニュースに関するネットコメントによると、マストからの落下事故は帆船では珍しくないのだとか。それだけ危険な作業を海の男達は古来から続けてきたのでしょうね。本当、命知らずでないとやっていけないお仕事です。

 ただ、時代も移り変わります。どうにか危険な作業でも安全対策が取れるような、何かいい仕組みが出来ないものかと願うばかりです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る