2018年4月

えーと、あの診断書どこだっけ? おーあったあったこれだこれ……あれ?

 今日も今日でいいお花見日和ですね(※執筆時)。きっと今頃お花見スポットでは多くの人が桜の花を見て楽しんでいる事と思います。


 みなさんは桜を開花した状態で楽しんでいる人がほとんどだと思いますが、桜の一番の魅力って散り際の潔さ、そう、桜吹雪なんですよね。美しい花は数あれど、桜吹雪、散り際がここまで美しい花は桜以外に思いつきません。探せばきっとあるんでしょうけどね、世界は広いですし。


 ただ、桜以上に気軽に見事な散り際を楽しめる花はありません。だから桜はすごいんですね。ああ、日本人で良かったなぁ。

 ちなみに私が桜吹雪の良さに気付いたのはもういい年をしたおっさんになってからでした。気付くの遅っ!


 さて、昨日は京都でイノシシが市街地に出没して5人が重軽傷を負ったり、茨木の男性が自分で自分の死亡届を出して逮捕されたり、北海道で警察官が万引きをして捕まったりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは医療ミスの話題です。普通の医療ミスは施術ミスで仕方のない場合もありますけど、今回のは施術以前のミス。せめてこう言うミスはなくして欲しいものです。


 3月30日(※執筆時)、群馬大病院は医師が診察時に診断報告書を前年のものと取り違え、患者のがん治療が8カ月遅れる事案があったと発表しました。患者はその後、がんの進行により亡くなってしまったそうです。同病院は医療事故調査委員会を立ち上げ、詳しい経過を調べる予定なのだとか。


 同病院によると、2016年7月に70代の男性患者がコンピューター断層撮影(CT)検査を受けた際、担当医は、前年に作成された報告書を新しいものと勘違いして診察してしまったそうです。報告書は未作成でしたが、電子カルテ上で先頭に表示されていたものを新しい報告書と誤認したのだとか。


 その後に作られた報告書には、悪性疾患の可能性があり、肝臓検査が必要という記載があったそうです。17年3月の別の診療をきっかけに胆管がんが見つかり、報告書の取り違えもここで発覚。男性は同10月にがんの進行により死亡しました。


 記者会見した同病院の小松康宏医療の質・安全管理部長は「(本来の)報告書が生かされ、直ちに精査が行われていれば、がんの診断、治療をもっと早く開始する事が出来た。患者、ご遺族に深くおわびする」と謝罪しました。 


 病気の治療は早期発見早期治療が基本だとよく言われますよね。がんなんて進行が早ければ早いほど治りやすい病気です。それが遅れたら……。本当にこの勘違いが残念でなりません。


 紙のカルテなら収納場所の違いとか、紙質の違いなどで去年の診断書と間違うと言う事はなかったかも知れません。この辺りは電子化の弊害かも知れませんね。この問題が発覚した以上、日付を間違うミスをなくす何らかの対策をとって欲しいと思います。以前に見たカルテに既読マークをつけるとかするだけでも効果はありそう。


 この病院は以前も医療ミス事件を起こしているので、またかと思った人も多いようです。一度信用を失うと取り戻すのは大変ですよね。医療ミスを誘発しやすい環境なのでしょうか? もしかしたら病院の環境を変えるところから着手しないといけなかったりするのかも……(汗)。


 こう言う事があるかも知れないからセカンドオピニオンも大事なんですよね。私も、もし何か重大な病気だと診断されたら、忘れずに他の病院での診察も受けようかと思います。

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