窃盗新時代……

 時代に合わせて全ては移り変わっていきます。変わっていないように見えて10年前と今とでもかなり様相が変わっています。確実に10歳年老いていますしね!

 あの頃自分は若かったとか、今更言うつもりはないのですけど、どんどん出てくる新技術やら流行やらに頭が追いつかないという現象が始まりつつあります。ま、流行は別に追いかけなくていい気もしますけどね。もう若くもないんだし。


 そう言う技術革新は裏の世界でもしっかり進んでいて、日々新たな犯罪が生まれています。むしろこの分野の方が時代の最先端を走っているのかも知れません。

 今回はそんな最新の犯罪事情を扱ったニュースをひとつ。


 車を制御するコンピューターを自分が用意した別の機器にすり替えてエンジンをかけ、そのまま走り去る窃盗事件が相次いでいるそうです。「積み替え」と呼ばれる手口で、主に被害に遭っているのはトヨタのハイブリッド車「プリウス」なのだとか。警察は、新たな自動車盗の手口とみて警戒を強めています。


 6月上旬(※執筆時)、堺市のコインパーキングからプリウスが盗まれました。約10日後、車は見つかります。目的を果たしたのか、約6キロ離れた大阪市内で乗り捨てられていたそうです。盗まれたプリウスはハンドル付近のカバーがこじ開けられ、車の制御機器が取り外されていました。


 このプリウスは何か悪事を働く為に使われたのでしょうか? 転売目的でなかったのが不幸中の幸いだったのかどうなのか……。これ、自転車を盗むような手軽さで盗まれたのだとしたら恐ろしい話ですよね。


 現在多くの車は電子制御されています。本来の電子キーを操作すると、登録番号が一致して制御機器が作動し、ドアの鍵が開いたり、エンジンがかかったりする仕組みです。この制御機器を付け替える事で、それに伴って別の電子キーが有効になるようになっているんですね。窃盗犯はその制御機器を何処かから入手し、本来の機器と付け替える事で盗みを成功させていたようです。


 大阪府警は堺の事件について、こうした「積み替え」と呼ばれる手口で車が盗まれたとみているようです。


 また、和歌山県の住宅街でも昨年6月、同じく積み替えでプリウスが盗まれました。県警が窃盗容疑で逮捕した自動車整備工場経営者ら男2人は「積み替えた制御機器はインターネットで購入した」と供述。盗んだ後で取り外し、別のプリウスを盗む際に再利用したのだそうです。


 整備するプロが盗みを働くとか、一体どうしてこうなったとしか言えない事例ですね。最新機器を搭載して盗難に強くなったと思ったら、それを上手く利用され、逆に盗まれやすくなってしまっている。まさにいたちごっこですよ。


 インターネットは本当に何でも転がっていますね。悪用しようと思えばどこまでもそう出来てしまう。本当に面倒な時代になったものだと思います。

 電子キーの脆弱性、いつかは克服出来るのでしょうけど、そうなってもすぐに対応されてしまうのでしょうね。


 それにしてもプリウス限定みたいな記事ですけど、本当にこの分野でもプリウスは人気なんですね。ハイエースといい、プリウスといい、特定の車種だけがやたらと窃盗犯に人気って言うのは興味深い話です。

 プリウスなんて一番数が多いから、盗んでも目立ちにくいとかそう言う理由なんでしょうか?


 車はとても貴重なものです。特に田舎の人にとっては生命線とも言えます。お高い物ですし、どうか簡単に盗まれないような物であって欲しいと思います。

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