う、動けなくなってしまったワン!

 皆さんは犬を飼った事がありますか? 昔から犬は人間のパートナーで、今でもペットとして人間の主に精神面のサポートをしてくれていますよね。


 私は幼い頃に家で柴犬を飼っていまして、それもあって犬の中では柴犬が一番好きです。その飼っていた犬なんですけど、これが元気でお転婆で、散歩中は言う事を聞いてくれなくていつも大変でした。走ったと思えば止まり、かと思えば急に反対方向に行ったりとかなりヘトヘトになったものです。


 これ、人に言わせれば躾がなっていないせいらしいですね。しっかり主従関係を結べば犬は人の言う事を聞き、従順に散歩をしてくれるそうです。当時はそんな事も知らず、犬の行きたい気持ちに任せっきりで散歩をしていました。それはそれで楽しかったからいいのですけど。


 たまにリードを手放してしまう事があると一目散に何処かに走り去ってしまったりして(汗)。その時の犬の開放されたって表情と100%の元気は今でもはっきり覚えています。結局帰っては来るんですけどね。子供の頃の話です、ええ。


 先日、そんな犬と飼い主が不幸になる事故が発生してしまいました。


 6月25日(※執筆時)、岐阜市の名鉄名古屋本線の踏切で、同市上川手に住む県内の大学准教授、羽賀新世さんが下り普通列車に接触し死亡しました。乗客や乗務員に怪我はなかったそうです。


 岐阜南署によると、羽賀さんは犬と散歩中、遮断機が降りた踏切内に入った犬をリードで引っ張ろうとして電車と接触したのだとか。この事故で犬も一緒に死んでしまったそうです。


 名鉄によると、この事故で名鉄一宮―名鉄岐阜間の上下線で約2時間運転を見合わせたとの事です。


 きっとこの犬もまた人に言わせれば躾がなっていなかったと言う事になるのでしょうね。記事だけでは情報が少なくて、どんな犬だったのか、普段はどうだったかは分かりません。この時だけのわがままだったのか、普段から言う事を聞かなかったのかも……。


 たまに見かけるリードの長いやつで散歩をしていたのかも? と、言う憶測もあります。記事に書かれていないので分かりませんけど。確かにあれだとハプニングがあった時に反応が遅れるだろうと言う事は想像に難くないです。


 大事にしていたからこそ、飼い主の羽賀さんも犬を助けようとしたのでしょう。犬もすぐに走って飼い主のもとにやってくれば、こんな不幸も起こらなかったのですが……。想像では色んなパターンを思いつきますけど、結局はただの想像で、どうやっても真実には辿り着けません。


 今回の事故の教訓、それは犬の躾はしっかり、と言う事でしょうか。最悪の時は可哀想ですけど、リードを手放す勇気も。意外と手放せば犬も本能で逃げられたかも知れませんしね。


 今回も電車の運転士さんは何も悪くありません。どうかトラウマにならない事を願うばかりです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る