馬鹿な!車が飛んでくる……ッ?!

 梅雨には入ったものの、今のところそんなに雨は降っていない状況ですね。湿気もそれほど感じられませんし、今の内ならまだ行楽日和かなと言う気もします。行楽と言えば旅行、お安く旅行を楽しむならやはり定番はバスツアーでしょう。


 美しい場所に行ったり、美味しいものを食べたり、楽しいイベントに参加したりと旅の思い出はいいものです。だからこそ人は旅をするのでしょう。最後にはやっぱり実家が一番と言うまでが旅行ですw


 そんな楽しいバスの旅ですが、昨日(※執筆時)はすごい事故がありましたね。普段はこんな大きな事件は語らないのですけど、今回は事故の規模とシチュエーションが凄過ぎたのでここでも語っていこうと思います。


 6月10日(※執筆時)午前7時半ごろ、東名高速道路上り線で、大型観光バスと乗用車が衝突しました。県警や消防によると、バスの乗客・乗員計47人全員が病院に搬送され、少なくとも20人以上がけがをしましたが、いずれも軽傷とみられています。

 乗用車はバス前部の屋根の上に乗った状態で大破しており、車内から運転手の男性が救出されたものの、現場で死亡が確認されました。


 私はこの事故の事を事故の写真を撮ったつぶやきで知ったのですが、その状況が余りに現実離れして全く信じられませんでした。バスの屋根に乗用車が乗っかっているんですもの。

 てっきり海外の事故を日本の事故のようにつぶやいたんじゃないのかなと思ってしまったんです。毒されていますね私……。


 後に事件の概要がニュースなどで大騒ぎで報道されて、やっとこれが現実の事故だと実感した次第です。いやはや、お恥ずかしい。


 この事故で特筆すべきは被害の規模です。ここまでの大事故で人的被害が驚く程小さかった。これは実に素晴らしい話です。飛んで来た乗用車のドライバーは残念ながら助かりませんでしたけど、バスの乗員乗客は全員無事でした。


 被害がこの程度で済んだのはまずドライバーの腕が良かった事と、バスはとっさに左にハンドルを切ったのですが、その当時左側車線に車がいなかった事、そしてバスが最新の頑丈なバスだった事。色んな幸運な偶然が重なった上での奇跡的な結果だと思います。


 愛知県警高速隊によると、バスは追い越し車線を走行中だったそうです。中央分離帯の損傷状況などから、乗用車が下り線から中央分離帯を乗り越え、バスの前部に乗る形でぶつかったとみて調べているそうです。


 乗用車を運転していた浜松市の医師、伊熊さんは車内に閉じ込められ、救出後に現場で死亡が確認されました。伊熊さんは自宅から勤務先の愛知県の病院に向かっている途中だったそうで、乗っていたのは代車だったと言う事です。


 代車と言う事で慣れない車に乗っていて感覚が掴めなかったのかも知れませんね。車によってアクセルやブレーキの感覚、ハンドルの反応具合など結構違いますから。

 そして高速道路の道路状況にも事故の原因が潜んでいたと言う話もあります。


 衝突地点の約100メートル手前のガードレールに、乗用車が飛び越えた際に壊れたとみられる箇所が見つかり、近くの斜面や路面にタイヤ痕があったのだとか。斜面がジャンプ台の役目を果たした可能性もあるそうです。


 事故が起こった際のバス側のドライブレコーダーの映像がニュース等で紹介されていましたけど、映画やゲームのように車が一瞬の内にバスに向かって飛び込んで来ていました。これは避けられないと思うと共に、ゲームや映画のようなことが実際に起こり得ると言う事にびっくりしたのも覚えています。


 とは言え、以前から車が飛ぶ事故が多発していたと言う訳ではなさそうですし、道路状況の影響については副次的なものではあるのでしょう。ただ、元々事故自体は多い場所だと言うコメントは見受けられました。


 高速道路だけではなく、普通の道路の場合もそうですけど、事故の多発する場所は道路自体にやっぱり何らかの原因がある場合が多いですよね。事故の状況をしっかり調べて、今後は事故の発生しそうな要素を少しでもなくして欲しいと思います。


 事故さえ起こらなければ、バスはその後、山梨県内でサクランボ狩りやウイスキー蒸留所の見学をして、午後7時ごろに戻る予定だったそうです。昨日は天気も良かったですし、本来なら良い旅行になっていた事でしょうね。


 最近はバス事故と言うと悲惨な事故が多かった訳ですけど、今回は本当に色んな奇跡も重なって人的被害が少なくて本当に良かったです。

 これはバス自体がもらい事故だったと言う事と、今までの事故と違ってバス会社がしっかりしていた事も要因にあると思います。


 バスは事故に強い最新型ですし、ドライバーも腕の良いベテランでしっかり休息を取って万全の状態で運転していました。結果的に良い旅行会社を選べば事故の被害はここまで抑えられると言ういい宣伝にもなったかと思います。

 事故には遭わないのが一番ですけど、事故に遭ってもここまで守られると言うのが分かると随分と気も楽ですよね。


 この事故で乗員乗客を守ったバスは最新版のいすゞのガーラと言う車種だそうです。安全対策への評価も高く、もし別のバスが同じ事故に遭っていたらきっと被害状況も変わっていたのではないでしょうか。

 最新のバスは人気が高く生産が追いつかない状況なのだそうですが、これでますます人気になりそうですね。


 良い旅行会社を選んで楽しい旅を。これからも予期せぬ事故は起こるかも知れませんけど、起こっても最大限に安全に配慮されているこう言う会社が認められ、そう言う会社が増えていきますようにと願うばかりです。

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