スキマニュース日記

主婦でも出来る簡単なお仕事です

　ネットニュースの一覧を眺めていると毎日何処かで事件が起こっていて、生きる為に道を踏み外す人が本当に多いなあと実感してしまいます。良い話もほっこりする話もありますが、ニュースの多くの割合を占めるのはやはり犯罪関係のニュースです。

　みんな生きるのに必死なんですね。法律やモラルを守って飢えて死ぬよりは自分の生存本能を、自分の欲を優先して生き抜いてやる！　人ってそう言うものなのかも知れません。誰もが同じ状況になれば同じ行動をする――とまで言うとそれは言い過ぎですが(汗)。

　働かざる者食うべからずと言う言葉もありますが、現代社会も生きる為にみんな必死で働いています。仕事の内容で言えば、楽して儲かる仕事を多くの人は探します。

　そんなうまい話は滅多にないと自覚しながら、もしそんな話があるならどうにかその仕事をしたいと人は目を光らせています。それがまともな仕事でなかったにしても、人によっては報酬に目がくらんでしまうのです……。

　６月１日(※執筆時)、愛知県警は韓国籍の同県の無職、李芳子容疑者（６６）ら女５人を関税法違反（無許可輸入）、消費税法違反などの容疑で逮捕しました。韓国から金塊計３０キロ（約１億３０００万円相当）を密輸入し消費税を免れた容疑です。

　５人は「頼まれてアルバイト感覚でやってしまった」などと供述し、県警は密輸を依頼した５０代の韓国籍の女の行方を追っています。

　最近のニュースを眺めていると金の密輸関係の話題が増えている事に気付きます。昨日は同じ金の密輸関係のニュースで漁船を使って密輸しようとした話題も上がっていました。同じ日に別件で同じ話題が上がるなんてとても珍しい事です。

　それで今回、どちらのニュースを取り上げようかと考えたのですが、インパクトと言う点でこちらのニュースを選ぶ事にしました。

　逮捕された５人の内、１組は親子で、残りの３人は主婦仲間なのだそうです。密輸って言うと非合法組織同士の大掛かりな闇取引のイメージがありましたけど、ここまでハードルが下がっちゃったんですね。

　逮捕容疑は昨年１２月１２日、金塊を下着などに隠して韓国の仁川空港で搭乗し、中部空港に到着した際、税関に申告せず消費税の支払いを免れたと言うものです。

　県警や名古屋税関によると、李容疑者は韓国で知り合った女から５０キロの金塊密輸の依頼を受け、他の４人を誘って韓国に渡航。５人は金塊１０キロずつをタンクトップやスパッツなどに隠して入国したのだそうです。

　この時、５人の中のひとり、金浩子容疑者の衣服が膨らんでいるのを税関職員が不審に思い事件が発覚しました。５人が搭乗した飛行機には依頼者の女も同乗し、李、呉両容疑者から金塊計２０キロを受け取り持ち去ったとみられています。

　李容疑者は「韓国に遊びに行けるし、小遣いも稼げる。３年前から８回、密輸を繰り返した」と供述しているそうです。県警は５人が運び屋で、１キロ当たり１万～２万円の報酬を得ていたとみています。

　供述からすると、今回が初犯じゃないようですね。今までうまく行っていたから今回もバレないだろうと欲をかいてしまったようです。

　金の密輸が増えたのは消費税が上がった事が原因だと言われています。

　本来、金を国外から輸入する場合、税関に申告して消費税相当分を支払う必要があります。国内では消費税分を上乗せした価格で売買されるため、申告せずに持ち込めば利ざやを稼げるのですね。

　この為、消費税率が８％に引き上げられた２０１４年ごろから密輸が急増します。１５年７月から１年間の全国の摘発件数は２９４件で、脱税額は約６億１０００万円と前年同期の２．６倍にもなりました。

　消費税の増税がこんな形で犯罪数の増加に影響しているだなんて思いもよりませんでした。本当、悪知恵の働く人っているものですね。

　個人輸入ならぬ個人密輸が流行りだしたのは、密輸を持ちかける側もそんなに大きな組織ではないと言う事なのでしょう。

　転売ヤーとかメルカリを使ったマネーロンダリングとか規模の小さな犯罪が流行るのが今の時代なのかも知れません。あ、転売は今のところ犯罪ではないか。かなり忌み嫌われてはいますけど(汗)。

　どんな規模でも犯罪は犯罪です。お金に目がくらんでも容易にうまい話には乗らないようにしたいものですね。