ちょっと、迷惑なんですけどー
私はタバコを吸いません。だからって嫌煙家でもありません。今、嫌煙側の勢いが強いので喫煙家のみなさんの肩身はどんどん狭くなっています。
別に法律で禁止されている訳でもなく、コンビニなどでも堂々と売られているものなのに嫌煙家の皆さんはタバコをまるで違法薬物のように煙たがります。タバコだけに。
きっと嫌煙家の皆さんはタバコが存在する事すら許せないのでしょうね。特にネットで見る意見の過激さには恐ろしいものを感じる程です。
この嫌煙の流れは海外から流れて来たものでしょうか? 昔の日本はタバコに寛容な社会でした。タバコの被害がそこまで浸透していなかったと言うのもあるのかも知れませんけど、周りが普通に吸っているのでそれは仕方のないものと言う認識があったのかも知れません。
実際、海外はタバコがやたらお高いですからね。値段が高いのでおいそれと買えないようになっています。そこからタバコが吸えるのはお金持ちの趣味みたいな感じになっているのではないでしょうか。
タバコが嫌われ始め、日本で禁煙スペースが広がり始めた頃、日本ではある言葉が流行り始めました。それが家の中でタバコが吸えない人がベランダに追いやられた『ホタル族』です。夜のマンション等のベランダで一人寂しくタバコの火が灯る姿は当時哀愁を誘ったものでした。
そして今、そのホタル族にピンチが訪れようとしています。
5月14日(※執筆時)、いわゆる「ホタル族」らがマンションのベランダなどで吸うたばこの煙が近隣住宅へ流れる受動喫煙に対し、被害者団体が結成され、日本弁護士連合会に人権救済申し立てを行う事が分かりました。
ホタル族が原因の火災も増えているとみられ、飲食店や公共施設での受動喫煙規制の議論が高まる中、喫煙者への風当たりはさらに厳しくなりそうです。
団体の名称は「近隣住宅受動喫煙被害者の会」。全国で一定程度の会員が集まり次第、人権救済を申し立てると共に、「ベランダ喫煙禁止法」の制定を目指し、厚生労働省や国土交通省に働きかける予定だそうです。さらに各自治体に対し、近隣住宅での受動喫煙を防止する条例の制定を求めるのだとか。
いやはや、喫煙者の皆さん、踏んだり蹴ったりです。ここまで来ると喫煙者許すまじと言う執念のようなものすら感じます。時代は変わっていきますね。
この会の代表となる埼玉県の荻野さんは、かつてマンション近隣宅の喫煙に悩まされ、解決するまでに5年かかったそうです。「煙を吸うと、涙が出てせきが止まらなかった」とか。
医者に受動喫煙症と診断され、ベランダでの喫煙に注意喚起の紙をマンションに掲示しても変わらず、管理組合や管理会社と掛け合いました。人間関係の悪化を恐れ、喫煙者と直接やり取りする事は避けた為に時間がかかったのだそうです。
受動喫煙の問題も体質が絡むと喫煙者は不利になりますね。それでも直接話し合えないなら解決に時間がかかってしまうのも当然の話です。こう言う時に法律があれば問題の解決も簡単に行えた事でしょう。その為の被害者の会と言えそうです。
ベランダでの喫煙被害については、24年12月に司法判断が出ています。名古屋地裁は、名古屋市のマンションで、階下に住む男性のたばこの煙により、女性が体調を崩したとして、男性に慰謝料5万円の支払いを命じました(確定済み)。
ベランダが出火元の火災も増えていて、総務省消防庁によると、たばこが原因となった建物火災のうち、ベランダやバルコニーが出火場所となった割合は、17年の4・6%から26年の11・5%へと増加しています。
こう言う背景もあって被害者の会の設立に好意的な意見も並んでいます。
受動喫煙被害に詳しい岡本光樹弁護士はこの件について「ベランダでの喫煙被害については、トラブルを避けて泣き寝入りしているケースも多い。被害者団体は潜在的な被害者の相談窓口になるだろう」と話しています。
受動喫煙が全面的に禁止となったら喫煙者はもう完全密閉された部屋でタバコを吸うしかなくなりますね。きっとそれを望む人も多いのでしょう。
タバコを嫌う家族を気遣って外で吸ったら今度は周りの人に煙たがれる。今や喫煙者の皆さんは四面楚歌です。煙を少し吸うだけでも体質上調子が悪くなってしまう人は仕方がないにしても、多くの人はそこまで影響はない気もするんですけどね。私が実態を知らないだけなのかも知れませんが……。
ここまで嫌がられているタバコ、別に大人が吸う分には違法じゃありません。コンビニなどでも堂々と売っております。日本の場合はタバコに高い税金をかけるより、この社会の雰囲気で喫煙する人が減っていきそうな雰囲気を感じます。
今、喫煙出来る場所の減少で都会は特に喫煙者は減っているのでしょう。田舎はまだまだ喫煙者天国ですけどね。
私はそこまでタバコを嫌ってはいません。マナーを守って迷惑をかけないように、ただそれだけを願っております。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます