運転が好きでたまらないんだ……っ!

 皆さん、車の運転は好きですか? 田舎なら必須の運転免許も都会ではただの身分証明証、そう言う事も多いかと思います。

 私は田舎に住んでおりますので免許は眼鏡と同じくらい大事なものですね。決してレンタル店の会員になるのに必要だからという理由で免許を取った訳ではないです。


 免許を取れる年齢になって免許センターで行った適性検査において、私は運転にはあまり向いていないと判定されました。その結果を知った時は軽く凹みましたねえ。

 しかし、後になって思うんです、それは正しかったと。

 その後、免許は何とか取得出来たのですが、運転していると自分の運転のレベルの低さと危なっかしさに頻繁にヒヤヒヤします。運転怖い。


 幸い、交通違反と言えばスピード違反くらいのもので、誰かに大きな怪我をさせたと言う事故は今のところ起こしてはいないんですけどね。いつまでたっても免許は金色になりません……とほほ。


 あんまりひどい交通違反をすると免許は取れなくなりますが、今回はそんな運転免許に関する事件を取り上げたいと思います。


 5月12日(※執筆時)、警視庁は横浜市の無職橋本翔容疑者を有印私文書偽造・同行使などの疑いで逮捕しました。容疑者は知人の男性になりすまして運転免許を取得していたそうです。「運転が趣味で、どうしても運転したかった」と話し、容疑を認めています。


 交通捜査課によると、逮捕容疑は2015年4~5月、知人の男性名義で静岡県の教習所で入校手続きをして仮免許を取得した上で、警視庁江東運転免許試験場で男性名義の免許証の交付を受けた疑いです。

 ただ、免許証の写真だけは橋本容疑者本人のものだったそうです。そりゃ免許を取る本人と免許証の写真が別人と言う訳にはいきませんよね。

 容疑者は当時、無免許運転で逮捕されるなどして、正規の免許の取得を5年間禁じる処分を受けていました。


 免許証ってそんな簡単になりすましが出来てしまうんですね……。この事件の場合は知人と言う協力者があってこそ行えたようですけど、考えたら恐ろしい話です。

 免許証って一番身近な身分証明証じゃないですか。そう言う使い方が出来る物が安易に偽造されるようではたまったものではありません。免許証が信用出来なくなってしまいます。


 免許取得が2015年なのに今年まで逮捕されなかった。では何がきっかけで逮捕される事になったかと言うと、別に警察が通常業務で容疑者の免許が怪しいと気付いて逮捕した訳じゃなかったんです。


 15年9月、橋本容疑者は首都高速道路で事故を起こし、警察官には知人名義の免許証を示す一方、事故の相手には本名を名乗っていたそうです。

 昨年8月になり、同容疑者から示談金の支払いがないとして、事故の相手が警視庁に相談し、そこでやっとなりすましが判明したんです。


 容疑者は初夏に免許を取ってブイブイと好きな運転をエンジョイしていたら、その年の秋のはじめに早速事故を起こしてしまったみたいですね。その時の示談金が払われていなくて、そこで調べてみたところ、ここでやっと偽造が発覚と言う流れ。

 つまり安全運転をしていたらずっと発覚しなかったと言う訳なんですよ。いや、事故の示談金さえ払っていれば今でもバレる事なくご機嫌に車を運転していたに違いありません。


 うーん、運転が好きと言いながら、交通ルールを守るのは好きじゃなかったみたいですねこの人。そうして我慢の出来るタイプでもなかった。適性検査でも多分適正に問題ありと出ていた事でしょう。

 大きな事故を起こす前に問題が発覚したのは多分不幸中の幸いなのだと思います。


 それにしても一番の問題は知人の名義で免許を取得出来てしまった事でしょうね。それで一度取得出来てしまえば例え事故を起こしてしまってもそうそうはバレない。


 免許証は本人確認の重要アイテムです。車が運転出来るだけのものじゃありません。偽造されたら使いようによっちゃ勝手に借金出来たりもしてしまいます。そうなると請求は偽造された人の方に来ます。悪用されたらとんでもない事になります。


 今後はこの事例を重く見て簡単に成り済ませられないように、もっと本人確認を厳重にする方向になって欲しいと思います。

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