ぬ、濡れ衣にゃー

 最近このエッセイが全然読まれていないようなのですが、やはり大きな事件を取り扱わないからなのでしょうね。ただ、大きな事件は語り辛いところがあって、どうしてもネタに走ってしまうのです。


 テンプレな社会の闇とか政府が悪いとかの聞き飽きた言葉を結論に並べるよりはそのニュースを通じて自分なりの言葉を語れるものがいいかなと。そう言う訳でテンプレではない自分が語る意味のあるものを今後も取り上げたいと思います。

 とは言え、今まで語ったのがみんなそうだとも言えない気もしますけど(汗)。


 さて、今日の話題もまたそんな小さな事件です。


 4月25日(※執筆時)、さいたまの市道で、路側帯に設置されていた道路標識(高さ3・6メートル)が倒れ、その場にいた女性の左上腕部に接触しました。女性は1週間の怪我を負ったそうです。埼玉県警浦和署が原因を調べています。


 署によると、倒れた標識は直径6センチのポールの上部に駐車禁止などの標識が付いており、ポールの根元が腐食していたと言う事です。犬や猫のフンや小便が原因の可能性があるとみているようです。


 県警交通規制課によると、標識は1992年設置。今年に入ってからの目視確認では異常は見つからなかったそうです。

 今年1月にも同県草加市内で標識が倒れる事案があり、同課は「点検、管理を徹底し、同種事案の防止に努める」として、近く緊急点検の実施を各署に通知すると言っています。


 このニュースについたネットコメントの多くは署の発表したポールの腐食理由に対して異議を申し立てるものでした。

 とりわけ、猫はポールにそう言う事はしません。と言うコメントが多かったし支持されていましたね。犬もそこまでピンポイントにヒットさせるほど精度は良くないと言う意見が多数ありました。


 中には人間の立ち小便じゃないの?って言う意見もあったりして。確かに人間ならピンポイントにヒットさせられそうです。


 そもそもこれがそう言う理由で倒れたなのなら全国各地で似た事件が頻発しているはずですよね。それもずっと昔から起こっているはず。犬や猫が人と暮らし始めたのはつい最近の話ではないのですから。


 ポールが突然腐食して倒れる話は以前に数件耳にした事はありますが、それでもかなり稀なものです。少なくともそれが当たり前に見られると言う程の光景にはなっていません。

 ならば、やはりこれは別の原因があると考えるのが道理でしょう。


 では原因は何か、コメントではその理由について管理の不手際を上げる人が多かったですね。塗装が禿げれば風雨でも腐食します。25年間雨ざらしにしていて何も手を加えなかった結果、自然に腐食して倒れたのだろうと。


 これが100%正しい理由と断言するのもアレなのですけど、原因が手抜きであれ、犬猫由来であれ、それを未然に防げなかったのはやはり管理者側の怠慢のような気がします。腐食はある日突然起こるものではなく、長い間時間をかけてゆっくりと進行していくものですから。

 倒れる前に気付いて対策を取っていればこんな事にはならなかった事でしょう。目視確認だけで済ましていたから気付かなかったのではないでしょうか?


 今後は目視以外にも例えばハンマーで叩いてみるとか、もう少し時間をかけて点検して欲しいですね。そうすれば同じ事故は起きないか、かなり件数を減らせると思います。もう犬猫のせいにはしないでね。

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