世知辛い世の中ですな……
昭和枯れすすきと言うのは昭和時代を代表する不幸ソングのひとつだとは思うのですが、時代が平成に入って、その平成も終わろうとしているこの御時世もまたその時代の残り香が漂っていますね。
一度バブルで夢を見たものの、その夢も覚めて結局そこに残ったのは寂しい現実だけでした。
そんな悲しさ、空しさを感じる事件がまた起こってしまいました。
4月24日(※執筆時)、川崎市の小田急線・柿生駅で、女性2人が新宿発新松田行きの快速急行電車にはねられ、約1時間後に死亡が確認されました。
神奈川県警麻生署によると、2人は70代と90代の姉妹とみられ、駅の防犯カメラには、2人が手を繋いでホームから飛びこんだ様子が映っていたそうです。女性の1人は杖をついていたのだとか。
同署は自殺の可能性もあるとみて調べています。
このニュースのタイトルが『手つなぎホームから飛びこみ』だったのでまた女子高生とかがいじめを理由に飛び込んだのかな? と思ってリンク先に飛んだんですよ。
そうしたらもっと酷い現実がそこに待っていました。
老人問題と言えば老老介護なども話題になっていますし、先行きの暗い話題のひとつですが――この件の詳細を知った時は何とも言えない気持ちになりました。
社会的背景を単純化すれば分かり易いスローガンにもなりますが、果たしてこの件をそんなテンプレ対応でお茶を濁すべきものなのかなとも思います。昔から当たり前のように言われてますよね、少子高齢化で老人介護の問題云々って……。
この自殺の背景に対して、私は主語の大きな話題にはあまりしたくはありません。事情はそれぞれ人によって違う訳で、例えば政府の対応次第で救えたとは限らないと思うんです。家庭の事情もあるでしょうし、他人には立ち入れないものも大きいのではないかと。
だから私が思うのはただただ寂しくて空しいと思うだけですね。こんな世の中に誰がしたかと言えば、それは特定の誰かの責任だけではないと思います。
暮らしやすい制度等を考えるのも重要ですけど、私達がもっとしっかり考え、みんなで支え合えるようなそんな心を持っていたいものですね。
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