遊び過ぎには注意しましょう

 私は全然興味ないのですが、世の中にはそれにハマる人が大勢るような娯楽って沢山あります。逆に私は好きだけど他の人はあまり興味を持ってない、そう言うのもあります。人の数だけ趣味ってありますよね。


 娯楽は娯楽なので、そこで身を持ち崩すまでハマってはいけません。これは鉄則です。

 ですが、中にはそれで身の破滅まで行く人も出てくるそう言う依存性の高い娯楽と言うのも多々あります。代表的なもので言えばギャンブルですね。


 日本は公のギャンブルの規模はカジノがない分そんなに大した事はないのですが、分類上ギャンブルとされていないある娯楽の規模が巨大で、それをギャンブルに含めるならば世界有数のギャンブル大国と言う事になるみたいです。


 ここまで含みをもたせれば分かりますよね、それはパチンコです。日本中のアチコチにあるパチンコ店。利用者もみんなギャンブルだと認識していますが、法律的にはアレ、グレーゾーンなんですよ。御存知の方も多いと思いますけど、パチンコって飽くまでも遊戯なんですよね。遊びですよ遊び。


 パチンコ屋さんは玉を貸しているだけ。それを景品に変えているだけなんです。名目上。換金も直接換金している訳ではありません。まずは出た玉をパチンコ店が指定する特殊景品と交換し、店外の景品買取業者(古物商)が運営する景品交換所がそれを買い取る形で現金と交換するシステムになっています。所謂三店方式です。


 と、言う訳で結果的には同じ事なんですけど、玉を直接現金に変える事は出来ないんです。ここ前提条件ですからね。覚えておいてくださいね。


 そんなパチンコは巨大産業なので結構儲かっている訳ですが、その儲けを少しでも社会に貢献しようと、業界では最近ある動きを始めました。これが今回のお話です。


 パチンコやパチスロで勝った時、出玉を景品に換えた際に出る余り玉(端玉はだま)を学生のために寄付して――。と、言うスローガンで、業界の有志が返済なしの教育支援金制度、通称「ppパチンコ・パチスロ奨学金」を始めました。

 今年度の奨学生は8人で、1人あたり月3万~5万円を支援。2018年度の本格実施を目指しているそうです。


 パチンコ店チェーンの「サンキョー」や「マルハン」など6社がつくるpp奨学金委員会が、昨年12月にパイロット事業として「募金」を始めたのだとか。

 この委員会の委員長は深谷友尋・前日本遊技関連事業協会会長が務めるそうです。


 現在の協力店は約40社。店に「端玉募金箱」を置き、パチンコ玉やコインを寄付してもらう仕組み。1玉4円、1コイン20円換算で「さぽうと21」が受け取り、奨学生に給付する形になるようです。

 運営費は協賛店やメーカーなど業界全体に寄付を呼びかけてまかない、善意はすべて奨学金として使うとしています。


 パチンコ店の玉やらコインやらはただパチンコ店が貸しているだけですよね。直接お店はこれらを換金出来ないはずなんですが、あれれーおかしいなー? (棒読み)


 こう言う事するくらいならパチンコ店に募金箱を設置するのでは駄目だったのでしょうか? んまぁ、それじゃあ余り効果がないだろう事は想像に難くないですが。


 この募金を始めようと思ったきっかけは、「社会貢献活動が出来ないか」と深谷さんとサンキョー社長の阿部恭久さんが話し合った事にあったそうです。パチンコは世間にあまりいい印象を持たれていませんからね。


 そこで彼らは奨学金で大学卒業時に数百万円の「借金」を背負う若者が多い事に着目した訳ですよ。そこで難民や中国帰国者の子弟らの進学・就学を支援して来た社会福祉法人「さぽうと21」に協力を求め、今の形になったのだそうです。


 名前の「pp」には、ほんの少し(ピアニッシモ)の善意を、と言う意味を込めているのだとか。パチンコ・パチスロのppだけでは味気ないと思ったのでしょうか。ネーミング上はピアニッシモ奨学金ではなくパチンコ・パチスロ奨学金と言う名前のようなんですけどね。


 私はパチンコをしない、そもそもギャンブル全般をしないんです。だからハマる人の気持ちもよく分かりません。この試みもそんなにいい話のようにも受け止められません。パチンコそのものをなくした方がよっぽど社会貢献になると思います。

 パチンコの売上が北朝鮮の核兵器開発資金などに化けているのはよく知られた話ですしね。


 でもアニメ業界にはいいスポンサーだからなくなって困るところもある事に。くっ、パチンコ産業め……。


 社会貢献と言いながらパチンコ店そのものは痛くも痒くもないこの仕組み。これを実行したところでパチンコのイメージはそんなに変わらないと思います。

 この奨学金で助かった人はくれぐれもパチンコ店に『還元』しないようにお願いしたいところです。よーく考えよー♪お金は大事だよー♪

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