過信は禁物

 現在(※執筆時)、世間では北朝鮮とアメリカの間にきな臭い雰囲気が漂っておりますが、何も起こらない事を祈ります。チャーハンは未だに完成してはおりません。永遠に完成しないからこそチャーハンだと私は信じています。信じさせておくれよー。


 と言う訳で、ここのエッセイでは森友問題とか北朝鮮問題とか上手くコメントが出来なさそうなニュースはスルーと言う方向でやっております。どうかご了承して頂きたく思います。


 先日の重大ニュースと言えば例の女の子の事件の容疑者が捕まったと言うものでしたね。その犯人はまさかの保護者会の会長さんでした。私も最初はこのニュースをネタに記事を書こうと思っていたんですよ。大した事は書けなかった思いますが……。


 そうしたら夜になってもっとコメントを書きやすそうなニュースが私の目に飛び込んで来ます。どうせならコメントの書きやすい方がいいなと、またしても話題性よりネタに飛びつく私なのでした。毎度こんなスタンスで申し訳御座いません(ぺこり)。


 さて、自動車を運転するのは快適なものではありますが、同時に緊張感を伴うものですよね。車は運転や整備次第で走る凶器にもなりえます。被害者にも加害者にもなり、状況次第では悪意がなくとも何人もの人を殺す事すら簡単に行えてしまいます。

 自動車と言うのはそんな楽しくて怖い乗り物ですよね。


 人は知恵を持っているので、そんな怖い自動車をどうすればより安全に快適に運転出来るのか、常に考え改良して来ました。そのお陰でシートベルトやエアバック、最近では自動ブレーキ機能など、どんどん安全に運転出来るようになって来ています。


 しかし、何でも完璧と言うものはありません。今回は過信しすぎた結果起きてしまった残念なニュースを紹介します。


 昨年11月27日(※執筆時)、試乗車で路上を走行中、助手席の店員が自動ブレーキ機能を体験させようと、前方で信号待ちをしていた車に対して「ブレーキを踏むのを我慢してください」と運転手の男性に指示します。

 しかし肝心の機能はうまく作動せず、そのまま前方の車に衝突し、さらにその前の車も事故に巻き込み、2人にけがをさせると言う事故が発生しました。


 千葉県警はこの事故を受けて、4月14日(※執筆時)に業務上過失傷害容疑で自動車販売店の店員と店長を書類送検したそうです。過失運転致傷容疑で運転していた男性も同じく送検されました。


 警察庁は同日、「現在実用化されている自動運転は、あくまで『支援技術』で完全ではなく、責任は原則として運転手が負う」と改めて注意喚起したそうです。

 自動車メーカーや販売店の業界団体などに対しても、店員に理解させ、ユーザーに十分説明するよう要請しました。


 県警などでは自動ブレーキがうまく作動しなかった件について、

(1)当時は雨のためワイパーを作動させており、危険を検知するカメラの視認状況が悪かった。

(2)日暮れ時で見通しが良くなかった上、停止中の車の色が黒だった――等の理由から、機能がうまく作動しなかったのだろうとみています。

 機能自体には特に故障などの不具合等はなかったと言う事です。


 この事故から言える事は『過信駄目、絶対』この一言につきますね。車のCMでも消費者金融の注意事項並みにこの機能についての注意事項に関する文言が最後に表示されます。だからユーザーはともかく、売る方の販売員はその事をしっかり認識していないといけません。それを怠ったが故にこんな事に……。


 きっとこの販売店では事故が起こるまで同じ事を繰り返しさせていたのでしょうね。機能を実感してもらうには体験して貰うのが一番ですから。

 それまではちゃんと機能が作動して問題も起こらなかったのでしょう。新車ですからある意味当然ですよね。

 それで感覚が麻痺してどんな状況でも機能が正常に作動すると思い込んでしまった。何事にも完璧など有り得ないと言うのに。


 この事件の一番の被害者は試乗していたお客さんですよね。店員さんの言葉を信じてしまった為に自分まで犯罪者になってしまうなんて……。本当に不運としか言いようがありません。


 まぁある意味、そう言う不具合が起きる可能性を残したまま実装してしまったメーカーにも責任はないとは言えないでしょう。天候が雨の日や前方の車が黒いと言う状況はそんなに珍しい事ではありませんから。


 今後は精度も上がっていくとは思いますが、未完成状態とも言えるこの機能、今は余りプッシュしない方がいいのではないかと思います。過信した人が事故を起こす未来がうっすらと見えていますしね。

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