お宝発見!

 さて、普通に生きているといい事ってそんなに起こりませんよね。だから幸運が舞い降りた人を目にすると羨ましがったり妬んだりしてしまう訳です。例えば幸せそうなカップルを目にしたらリア充爆発しろとか思ったり。こう言うの、ネットでもよく見かけます。


 それが人間だよって言う側面はありますよね。ただ、普通の人は思ったり口に出した所で満足しちゃうと言うか、自分を納得させちゃうと思います。言ってもちょっと心がへこんだ程度の事ですもんね。心のマイナスを口に出す事でそのマイナスを追い出しちゃうんですよね。


 そこでそれ以上の事をしてしまうのは心に受けた衝撃がもっと大きかったと言う事になるのではないかと思います。自分だってその幸せを享受する権利があるんだ!と無条件に信じられる人達なのでしょう。このタイプの人はちょっと厄介ですね。


 さて、今回はそんな方々が多数現れたと言う話題です。


 4月4日(※執筆時)、群馬県の廃棄物収集運搬会社の敷地内で、ごみの中から現金4251万円が見つかったそうです。

 県警によると、同僚と2人で廃棄物の選別作業をしていた男性従業員がこの大金を見つけたのだそうです。

 何かの事件なのか、誤って捨てられたものなのか。今のところ、詳細は不明のようですね。


 大金が見つかった4日以降、群馬県警沼田署には、あのお金は自分のものだと言う内容の電話や問い合わせが相次いでいるのだとか。

 しかし、沼田署は本当の持ち主かどうかを見極める為、現金が何に入っていたかやお札の種類など詳細については一切明かしていません。

 今のところ、この大金の持ち主はまだ特定されてはいないみたいです。


 浅ましいですねぇ。大金が見つかったと言う話に釣られた方が続々と。いや、実に愚かです。欲望に忠実で短絡的で愛すべき方々ですな。きっと誰も本気で受け取れると思ってはいないで事しょう。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると言う魂胆が見え見えです。


 こう言うのって何かに似てると思ったらアレですよ。自分が頑張って成功して有名人になった途端、聞いた事もない親類が増えるって奴。そう言うお金の匂いに敏感な方々って少なからずいらっしゃいます。

 大体、今まで付き合いのなかった人にいきなり擦り寄って来られたってただ困るだけですよね。それで、こう言う人って言うのはその人が落ちぶれるとサーっといなくなってしまいます。


 まぁ、計算高い人はどこにでもいるものですし、別にそれに対して非難はしません。ただ、あまりお近付きにはなりたくない方々ではありますねえ。


 このお金は「拾得物」扱いの為、3カ月間持ち主が現れなかった場合はこの会社のものとなります。

 しかし、「トラック1台でも買おうもんなら、地元の人から『あの金で……』とささやかれるでしょう」と、会社関係者は困惑気味なのだとか。


 と、ネット記事(毎日新聞)には書いてありましたけど、取得物が自分の物になるのって半年後とかじゃありませんでしたかな? 私が知らない内に期間が短縮されたのかしら? 

 世間の目があるからお金が会社の物になったとしても使い道は難しいところでしょうね。金額が金額なだけに。こうしてニュースにまでなってしまっていますし。


 ちなみにこの場所は、過去にも「お宝発見騒動」に巻き込まれた事がある場所のようです。


 2009年の10月に敷地内のごみの山から約300万円相当の金の延べ板が見つかったんです。

 この時は、木片やコンクリート片など約60トンの建築廃材の山の中から、リサイクル用に分別作業をしていた女性作業員が発見しました。

 その時の廃棄物は群馬を含む関東一円から運び込まれていたようですね。


 結局、この時は延べ板の持ち主は分からず会社の物になったそうなのですが、「社会に役に立てて欲しい」と寄付されたのだそうです。

 今回も持ち主が現れなかったら同じように寄付をするのかも知れません。本来の業務で得た報酬じゃないですし、それが一番かなと私は思います。


 普通こんな所で見つかったお金って怖いですよね。何かで隠していてそれがトラブルで捨てられてしまった、と言うのなら本人も名乗り出るかも知れませんが、表に出てはいけないお金と言う事で敢えて捨てた可能性の方が高い訳ですよ。

 そう言うお金は個人が持っていると何か不幸を呼びそうな気がします。なので使い道としては社会に還元するのが一番でしょうねぇ。


 それにしてもお宝に縁のある場所なんですね。現場が赤城山の麓なので徳川埋蔵金の伝説と関連付ける人もいるそうです。お宝がお宝を呼ぶのでしょうか。そこはロマンを感じます。埋蔵金、今もどこかに眠っているのでしょうか?


 もしかしたら数年後、またここで何か別のお宝が見つかるのかも知れません。あやかりたいものですねぇ……(遠い目)。

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