日サロおじさん

 どんな業界にも業界用語ってありますけど、関係者を身内だけで分かる名前で呼ぶ事ってありますよね。所謂あだ名って言うのは子供の頃から親しい間でもそうでなくてもつけたりつけられたりしたものです。

 私も幼い頃から今までに両手で足りないくらいの色んな呼ばれ方をしたものでした……(遠い目)。


 あだ名と言えば有名になったが故に名付けられる場合があります。

 例えばお店の店員さんが特徴的なお客さんにあだ名をつけたり、警察が手強い犯罪者相手にあだ名をつけたり。それがかっこいい名前だとちょっと憧れたりもしますね。大抵は情けない名前を付けられるのだと思いますけど。


 この間、警察があだ名を付けていた犯罪者が捕まったと言うニュースがありました。それは風呂屋の入浴券を盗んで転売していた『風呂屋のミッチー』が捕まったというモノ。

 大抵の人がミッチーでイメージするのは例の王子様じゃないかと思うのですが、こちらのミッチーは60代の無職男性でした。


 今流行の転売で生計を立てるなんて意外と知能犯です。って言うかこう言う人達の手口がチケット転売の方に結びついてい行ったと言うのが正解なのかも。


 そしてそう言うあだ名付きの犯罪者がまた捕まったようなので、今回はそれを話題に上げたいと思います。


 4月7日(※執筆時)、警視庁は住所不定で無職の江田薫容疑者(67)を窃盗容疑で逮捕しました。電車内で女性のかばんから財布を盗んだのだそうです。容疑者は日焼けした見た目から、捜査員の間で「日サロおじさん」と呼ばれていて以前からマークされていたのだとか。


 同課によると、江田容疑者は「長年すりをしているが、こんな近くに刑事がいたのは初めてだ。参った。勉強になった」と供述しているそうです。


 日サロおじさんって……(汗)。何かもっと……こう……犯罪者っぽい名前はなかったのでしょうか。のんびりしていて緊張感がまるで感じられません。年齢から言えば日サロおじいさんに近かった気もします。そこはあんまり重要じゃないか。


 日サロって高齢になっても大丈夫なのかな? って言うか容疑者が本当に日サロで肌を焼いていたかどうかは記事からは分かりません。見た目が黒いってだけなのかも。あだ名ですからね。その呼び名が真実である必要はない訳です。


 あだ名の事はともかくとして、コメントから言っても彼はその道のベテランですよね。余裕たっぷりで、どこか現実味がないと言うか……ずっとスリを生業にしていたらそう言う感覚になるのかも知れません。


 勉強になったって……全然懲りてないですよ。絶対再犯しますよ。警察もこう言う人の扱いが一番困るでしょうね。出来れば二度と娑婆には出して欲しくないタイプの人です。

 物語とかだとこう言う人が意外に活躍したりもするんですけどね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る