南シナ海の人工島

 南シナ海に中国が人工島を作り始めたのって結構前でしたよね。作り始めた時は一体何をやらかしとんねんって思って見ていたんですけど、今じゃ立派な軍事拠点と化しているじゃないですか。今の写真とか見た事あります?滑走路とか砲台とか人民解放軍が駐屯しておるんですよ。もう誰が見ても言い逃れ出来ない程に軍事施設。


 問題なのはこの島の位置がフィリピンの領海内だと言う事。自国の領海外でこんな事やらかしちゃってるんですよ。国際問題ですよね、実際。ただし、この辺りは領海の解釈の複雑な場所らしく中国もここは自国の領海内だと主張しているそうですが。


 中国はほら、隙があれば自国の領土を拡大したい民族ですので、油断は出来ない訳ですよね。しかも周りのどんな国が忠告してもっ!その行為をっ!止めないっ!国ですので……。


 しかも人工島ってひとつじゃないんですね。7つあるんですって。今知りました(無知)。7つも作ってたら中には確かに中国領内の島もあるのかも……。って言うか作り過ぎじゃね? こりゃ他にもいい条件の場所があればもっと作りそう(汗)。


 何故急にそんな事を調べ始めたのかと言いますとですね、先日こんなニュースが出まして……。


 3月24日(※執筆時)、オーストラリアを訪問している中国の李克強リーコーチアン首相はターンブル豪首相との共同会見で、中国が南シナ海に建設した人工島の設備について、一定の防衛設備があるとしても、(民間船舶などの)航行の自由を守るためのものだと語り、軍事的な施設の存在を事実上認めたそうです。

 ただ、主に民生用だとして、南シナ海を軍事化する考えは全くないと強調したとAFP通信などが伝えています。


 同通信によると、李氏は同海域を通る飛行機や船は中国の貿易相手であり、中国の利害がどれだけ大きいか容易に分かるはずだ。航行の自由や海域の安定がなければ、最初に影響を受ける国の一つが中国だなどと正当性を訴えています。


 南シナ海はフィリピンやベトナムも領有権を主張している海域ですが、中国が南沙スプラトリー諸島などに滑走路を備えた人工島を建設します。島に航空機を撃ち落とす防御システムを配備したとの情報もあり、軍事拠点化を進めていると国際社会から批判を浴びています。


 中国外務省は自己の領土上に必要な範囲で国土を守る施設を作るのは、主権国家に認められた権利だと主張しているんですよね。これ、状況が変われば一気に前線基地に変わるって事もありうる訳ですよ。おお怖い。


 島の軍事化はミサイルを配備するところまで行っているそうですよ。これが民生用な訳がありませんって。周辺国が警戒するのも当然ですよね。この海域を抑えられたら日本も石油が届かなくなりますから死活問題です。


 この島が今後どこまで重武装化していくのか……まだ動きのある内はいいのかも知れません。全ての準備が整って動きがなくなった時、そこからが危険なのかも。

 人民解放軍って一枚岩じゃないという話も聞いた事がありますし、暴走も怖いですよね。今まで起こっていないからって今後も起こらないとは言い切れません。


 今回のニュースは中国もやっと軍事施設は確かにありますよって認めただけなんです。誰が見ても明らかなのに。

 これがニュースになるって事はつまり、今までは認めてもいなかったって事ですよね。認めていなかったものを認める、つまりは今更止められませんよって事なのかなと。


 ゆっくりと、しかし確実に段階を踏んでいますよね。今はまだ静観している状況のようですが、それはただ準備が整っていないだけ、のようにも捉えられます。

 どうかこの最悪の想定が現実のものとなりませんように。いつまでも平穏な海を。

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