ちょっと不安になります

 私たちは日々ストレスと戦いながら生活をしている訳ですが、個人の許容範囲を超える精神的ダメージを受けると人はその吐出先を求めて普通ではしないような行動を取る事がありますよね。


 それがやがて癖になってエスカレートすると、時にその行為は犯罪行為と呼ばれるもの変化していく場合があります。

 例えば、最初は虫を殺して満足していたものが、対象物がそこから魚に変わり、更にはもっと大きな生き物に変わり、ついには人へ……。


 こう言う事例、全てが人まで辿り着く訳ではありませんが、可能性としてはゼロではない訳ですよ。だから、普通の人の理解を超えた現象を耳にすると不安を覚えてしまうのは仕方のない話ではないかと思います。


 その目的が人に害を及ぼすものの駆除と言う明確な目的があるのなら、そうしない生き物は殺さないと言う事でそこまで不安にもならないんですけどね。

 殺す事に快楽を覚え、殺してストレスを発散させているのではないかと思われるような状況を目の当たりにすると、そしてその行為をした人物が分からないともなると、周辺の住人は怖いと感じるのではないかと思います。


 3月24日(※執筆時)午後3時25分頃、東京都練馬区と板橋区にまたがる都立城北中央公園の管理事務所から、カラスが大量に死んでいると言う110番通報があったそうです。

 警察職員が駆けつけると公園内で50羽ほどのカラスが直径約40メートルの範囲にわたって死んでいました。警視庁は鳥獣保護法違反などの疑いで捜査を始めたそうです。


 署によると、カラスが死んでいたのは公園の南東部。同日午後3時ごろ、犬の散歩をしていた女性から、パンを食べたカラスが死んでいくのを見たと事務所に連絡があったとの事です。それから事務所の職員が大量のカラスの死骸を見つけ、袋に入れて回収したそうです。中には死ぬまでには至らず、衰弱したカラスもいたと言う話です。


 カラスって、賢い鳥じゃないですか。都会のカラスは更に知恵を磨いてチームワークを身に着けて見事に生き抜いています。残飯を漁ると言う事で嫌悪する人も多いかも知れませんけど、こう言う事はやっちゃいけない行為です。


 カラスを殺した手法が証言通り毒入りのパンだったとするなら、被害が他に及ぶ可能性もありますよね。この行為を行った人物が果たしてカラス退治の為だけにそう言う事をしたのかと言うのも全く分かりません。行為がエスカレートする可能性も大いにあります。


 私はカラス、好きなんです。賢くてどこか神秘的で。それに日本神話でも大活躍する神の鳥でもあります。

 昔から日本人とカラスはちょうどいい折り合いをつけて生活していました。カラスってやんちゃないたずらっ子と言う感じでしょうか。悪さはしても憎めない鳥だと思うんですよね。


 今はそんな風情もどこかに行ってしまったのでしょうか? だとしたらとても寂しく思います。何とかして犯人を見つけて、まずは動機を聞きたいですね。どうかこの行為がエスカレートしませんように。

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