お疲れ様のおまわりさん

 動物を擬人化した時にその動物ならこれって定番の職業があったりしますよね。うさぎならバニーさんだったり、フクロウなら学者だったり、豚は料理人だったり、パンダはカンフーマスターだったり……。


 そんな定番のひとつに犬のおまわりさんがあります。ワンちゃんは実際に警察犬として警察の仕事をするくらいですし、犬と警察はぴったりすぎるほど相性ぴったりですよね。


 そんな警察犬ですが、定番の犬種はやっぱりシェパードでしょうか?精悍な顔つきと引き締まった体型がかっこいいですよね。犬の性格や能力によってやっぱり向き不向きがあるらしく、たまに珍しい犬種が試験に合格するとそれだけで話題になったりします。


 そんな珍しい犬種の警察犬の草分け的存在であるラブラドルレトリバーのきな子が3月20日(※執筆時)、天寿を全う致しました。きな子は何度も試験に落ちるのですが、それでも諦めずに頑張って見事に警察犬になったと言う事で話題になり、ついには映画にもなりましたよね。実は私、この映画を観たんですよ。だからこのニュースを目にした時には感慨深いものがありました。


 香川県警の嘱託警察犬だったきな子。生まれ育った丸亀警察犬訓練所(香川県丸亀市)によると、昨年から腎臓の病気を患い、最期は訓練所の居間で眠るように息を引き取ったのだそうです。14歳でした。


 きな子は6年連続で警察犬の採用試験に落ちますが、愛嬌のあるしぐさがかわいいと一躍人気に。実話をもとにした映画「きな子~見習い警察犬の物語~」は平成22年8月に全国公開されました。


 同年11月の7回目の挑戦でトップの成績を収め嘱託警察犬になり、25年春に引退。その後、県警の広報業務などで活躍します。その後、娘の「こむぎ」(10歳)が跡を継いで25年4月から2年間、嘱託警察犬を務めていたそうです。


 大型犬で14歳と言う寿命は長生きな方なのだそうですね。みんなに愛されたからそこまで長生き出来たのだと思います。ネットニュースの方には元気な頃のきな子の写真も載っていましたが、本当に優しそうな顔をしていて見ていてほっこりしました。


 きな子を含む警察犬の活躍は人間には出来ない部分を補ってくれます。とても有難いパートナーです。きっとこれからも様々な場面で沢山の成果を上げてくれる事でしょう。警察犬ばかりでなく、盲導犬や介助犬、災害救助犬など人が困っている時に助けてくれるのが犬の素晴らしいところですね。


 これからも人と犬のいい関係が続いていきますように。きな子、お疲れ様でした。

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