みんな人間のせいだ

 さて、このニュースなショーですが、どう言う基準で取り上げるニュースを選んでいるかと言うとですね。私が語りやすそうなのを基準にしております。


 なので今一番話題のニュースでも語るのが難しそうなものは取り上げません。PVは稼げそうですけど。

 語ったところで自分の底が見えたり賛否両論になったり、賛否両論どころか非難しか来なかったりしそうなのは避けます。立ち向かいません。嫌われたくないですからね。逃げの一歩です。三十六計逃げるに如かずです。


 今で言えば(※執筆時)一番ホットなのはどう考えても森友学園問題じゃないですか。しかしアレを下手に語るのはどう考えても悪手です。だから語りませんよー。

 ひとつだけ言えるとしたら、あの問題より語らねばならん問題はある気がするって程度でしょうか。日本の周辺国の緊張が国会に伝わっていない感じ。何か不自然に感じる程に。


 さて、では藪蛇にならない内に今日の話題に移行しますよ。みんな付いてきて!


 その場所に本来いなかったものが住み着くと起こるのが生態系の破壊です。特に人間の持ち込んだ生き物がそれを行うのは昔からよくある事でした。


 生態系ってそれも含めた自然淘汰で成り立ってはいるのですが、その動物の力では本来辿り着けない場所のはずなのに人が持ち込んでしまうと言うチートをやらかすのは自然的な意味でも禁じ手な訳です。

 なのでそれに気付いてしまったなら人の手で何とかしなくちゃいけないと言うのは当然の流れなんでありますナ。だってそれは人間のせいなんですもの。


 3月7日(※執筆時)に国立公園に指定された鹿児島県・奄美大島で、猫が森に入ってアマミノクロウサギなどの固有種を襲う被害が相次いでいるそうです。

 貴重な生態系が壊れ、来年夏の登録を目指す世界自然遺産の審査にも影響が出かねないのだとか。


 環境省の推計によると、奄美大島全体で野猫は600~1200匹、徳之島は150~200匹いるとみられています。同省では2008年、クロウサギをくわえた猫を初めて撮影しています。


 奄美野生動物研究所の塩野研究員が野猫のフンを調べたところ、クロウサギやケナガネズミ、アマミトゲネズミといった希少哺乳類を好んで食べていたそうです。両島には本来、敵となる肉食獣はいません。塩野崎さんは「島在来のハブは警戒しても、猫から逃げる術は持たず、狙われやすいのではないか」と話しています。


 奄美大島では1979年にハブなどを駆除するためにマングースが放たれて、希少動物が激減した事がありました。その時は20億円以上かけて罠をしかけ、マングースを捕殺したそうです。

そのお陰でクロウサギの目撃地域は03年ごろ以降、徐々に広がってきたようなのですが、今度は猫の脅威にさらされてしまっているのです。


 猫が襲う現場を目にした自然写真家の常田さんは「島から固有種の姿が消えることはすなわち絶滅を意味する。早く手を打たないといけない」と話しています。


 マングースの件も酷いですけど、この流れで行くと野良猫の一斉捕殺の動きもありそうですね。きっときっかけは誰かが放した数匹から始まっているのでしょう。

 天敵のいない島の動物は突然現れたこの天敵に対処する術を持ちません。例えかわいい猫であっても、その島に本来いてはいけないものです。そう言う場所で猫を飼うなら一切外に出してはいけないんですね。


 この問題、猫が悪い訳ではありません。猫を放した人が悪いんです。放した背景にどんな事情があったにしても。

 そんな人の勝手に巻き込まれたせいで島の動物の全てが酷い目に遭っています。

 もし出来るなら、猫は捕まえても飼える人がどんどん飼ってあげられればいいのですが、そんな奇跡は物語の中でしか有り得ないのでしょうね。


 猫で溢れた猫島の青島が何故そんな状況になったのかと言えば島が過疎になって、野良猫が繁殖してしまったからなんです。昔から猫が多かった訳じゃないんです。青島はわずか十数年くらいで島民より猫の数が多くなりました。


 と言う訳で猫の繁殖率はちょっと楽観視出来ないものがあるのですよ。手を打つなら本当に早い内がいいです。猫に手をかけるのは心が痛みますけれど、このままだと奄美の島が猫島になってしまいます。島民がそれを望むなら別ですが、誰も望んではいませんからね。


 本当に人間は勝手です。私達も同じ人間です。間違いはすぐに認めて反省し、同じ過ちは二度と繰り返さないようにしたいものです。

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