今月ピンチだな……アレで凌ぐしかない……

 さて、皆さん節約してますか?世知辛いこの世の中、少しは節制しないと不意な出費に対応出来ませんよね。いざとなったら消費者金融?それは最後の手段ですよお前さん……。男は黙って!頼み込む!(成功率は人望に比例します)


 と、言う訳でお金がないと節約しなければなりません。無い袖は振れません。金の切れ目が縁の切れ目であります。生きるためにはケチにならなあかんのや……。ああ……今月も生活費が……。みんなビンボが悪いんや!


 そんな節約生活の大きな味方、お安い食材は色々ありますが、お安いとカテゴライズされる食材のひとつにもやしがあります。もやし、安いですよね。安売りスーパーとかの特売で一袋9円で売っていたりします。今時9円て!一体どんなからくりがあるんだろう? 生産者これで食って行けてんの? これがその値段を目にした私の頭の中に当然生まれる疑問でした。


 確かにもやしを作るのにあまりコストはかからないのでしょう。それにしたって価格破壊過ぎます。他の食材の値段とのバランスが明らかにおかしいです。お金がない時は本当に重宝しますけど、まさかボランティアで作っているはずがありません。


 そんな事をたまに思い出すように考えていたんですが、先日、その疑問に回答するような記事がネットニュースに流れてきました。


 その記事によると、工業組合もやし生産者協会はもやし生産者の窮状への理解を求める文書を市場やスーパーなどに提出して、適正価格での販売を呼びかけているそうなんです。


 現在のもやしの販売価格は、2005年比で約10%下落、40年前(1977年平均価格「総務省家計調査」より)の価格よりも安くなっています。一方で原料となる種子は2005年の約3倍となり、人件費も上がっているため生産コストは高騰を続けているのだとか。

 特に種子は収穫期に降雨があったため収穫量が激減、品質も悪く育成不良によって販売量が減り、一層もやし生産者の経営を圧迫しているそうです。

 全国で230社以上あった生産者も2009年には100社以上が廃業し、現時点では130社を切っているらしいです。厳しい経営環境にさらに廃業へと追い込まれる生産者も少なくないのだとか。


 もやし生産者協会は、すでに経費削減の努力は限界を超え、健全な経営が出来ないとして、窮状への理解と適正価格での販売をスーパー等に呼びかけているみたいです。

 文書はインターネット上でも公開していて、「消費者の皆様にもぜひご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます」と訴えているようですね。


 ああ、やっぱり無理していたんだなあと。この記事を読んで私は納得しました。過当な安売り戦争に巻き込まれた被害者だったのです、もやし生産業者は。


 実際、そこまで安くなくても消費者は買うと思うんですよね。この窮状を作っているのは明らかに販売業者並びに中間業者なのでしょう。安く買い叩かれる構造をどうにかしないとこのままでは日本のもやし業者はいなくなってしまいますよ……。


 特売とは言え1袋9円はどう考えても異常です。適正価格がどの程度になるかはちょっと見当がつきませんけど、個人的感覚で言えば特売で50円位でいいんじゃないかなって思います。通常だと7~80円位で。


 スーパー等の業者にはこの訴えを真摯に受け止めて、適正化価格で販売し、経済弱者の味方、もやしがいつまでも安全ですぐに手に入る状況をこれからもずっと維持出来るようにして欲しいと思います。

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