配達先強姦未遂事件
ネットの発達で一番忙しくなった業界とはどこでしょう。普通に考えるとIT屋さんだとは思うのですが、もうひとつ大変忙しくなってブラック化を一気に加速させてしまった業界があります。そうです、それは運送業界です。
ネットでお買い物が出来るのはみんな運送会社さんのおかげです。
昔はどんなものでも自宅に届けてもらうのは配送料が必要でした。それがどこの会社が始めたのでしょう、ある程度買ってくれたら送料を無料にするサービスを始めてしまいました。届けてもらうのにお金がかからないなら便利!早速利用しましょう!と、一気にネット通販の需要が高まっていきます。
特にAmazonや楽天の登場によってどんな物も取り扱うようになった為、運送業の忙しさは以前とは比べ物にならなくなってしまったのです。運送能力より発送の需要が上回った為に業界ではあちこちに大きな歪が生まれてしまう結果にもなりました。
今回起こった事件もそんな事情があったが故に起こったものなのかも知れません。
3月6日(※執筆時)、愛知県警は同県の自営業藤田裕介容疑者(36)を強姦未遂の疑いで逮捕しました。宅配便の配達先の女性を強姦しようとしたそうです。容疑者は「女性がタイプだった」などと言い、容疑を認めているそうです。
この容疑者、実は犯行に及んだのは一回じゃないんです。警察の発表によると、最初が昨年7月14日、それから同月16日にも同じ女性を乱暴しようとしたのだとか。被害者がその都度大声を上げて抵抗したので2回とも強姦自体は未遂に終わったそうです。
夏の事件発生から逮捕まで時間がかかっていますけど、強姦未遂事件だった為にそれだけ時間がかかったのか、他の理由でそうだったのかは分かりません。普通の事件でもそれだけの時間がかかるものなのかも……。何にせよ容疑者が逮捕されて何よりです。
報道によると容疑者の職業が自営業とされているので、大手運送会社の従業員とかではなくて、赤帽みたいな個人営業の運送屋さんかも知れませんね。
宅配業者と言えば他人の家に怪しまれずに訪問出来る数少ない職業のひとつです。昔は郵便屋さんから小包を届けてもらうくらいの需要しかありませんでしたが、今では通販の需要拡大で様々な宅配屋さんが多くの家庭に荷物を運んでいます。
それで宅配屋さんに対する心のガードもつい緩みがちに。その隙を突いたのがこの犯行です。信頼して安心しきっているところでそれを裏切られたのですから被害を受けた側の精神的なダメージは計り知れません。それだけではなく他の真面目に仕事をしている同業者に対しても信頼を傷つけられると言うダメージを負いました。
ネット通販、その他にもテレビ通販やラジオ通販、通信販売は家にいながら様々な物を購入出来るのですごく便利です。
しかしその便利さは信頼の上に成り立っている事を忘れてはなりません。こう言う信頼を利用した卑怯な犯罪は本当に許し難いものです。ムラムラしたからと言ってそれを押し留めてこそ大人と言うもの。それを1回の未遂で飽き足らずに同じ人に2回も襲いかかるだなんて……。
大手運送会社なら面接などで怪しいのは落とせるでしょうけど、赤帽などの個人配送業屋は怪しい人を届けられる側が見極める事なんて出来ませんよね。こればっかりは信頼出来る人が届けてくれる事を信じるしかないのかも知れません。
対策としては家に業者を入らせずにドアの前に荷物を置いてもらうとか……それだと本人確認が厳しいですが……。やっぱりあんまり疑うのも業者さんに悪いですよね。お互いの信頼関係で成り立っている以上、気持ちよくやり取りをしたいものです。こんな卑劣な犯罪がどうか二度と起こりませんように。
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