第8話 ちょっと必要なモノ(コスネームと名刺)

 今回は、コスプレライフを楽しむ時に、ちょっとあると良いと思われるもの、『コスネーム』と『名刺』についてです。ちょっと重要な事も書いて行きますので、是非目を通して頂けると有り難いかと。





 まずは『コスネーム』です。レイヤーとして活動していく上で名乗る、以前で言えば『ハンドルネーム』とか言われるものですね。基本的にはレイヤーは、本名を名乗らずコスネームのみで通します。


 この理由なのですが、以前は「カッコいいから」「漫画・アニメの世界観を壊したくないから」という単純な理由からでしたが、現在はちょっと事情が違ってきています。それは個人情報保護です。本名というのはかなり危険なもので、それひとつあるだけで、かなりの個人情報が入手出来てしまいます。そのため、場合によってはストーカー被害を受けたりして、危険な目にあったりする事もしばしば。


 そのため、本名を伏せてコスネームで呼び合うという形を取っている訳なのです。ちなみにコスネームは、本当に様々なものがあります。好きな食べ物やキャラから取ったり、サイコロで呼び名だけ決めて漢字を当てたり。規則はありません。





 もうひとつ、あると便利なものとして『名刺』があります。コスネームとSNSアドレスが書いてある、簡易なものです。


 自己紹介をする際にコスネームを名乗る訳ですが、どういう漢字を書くのかわからない場合もあります。それと使っているSNSがどこなのか、探すのも手間になります。その部分を簡易にするために、名刺にコスネームと使っているSNSのアドレスを書いておけば、後でネット上で「先日はお世話になりました」などの挨拶もやり易くなる訳です。


 名刺では、コスネーム・SNSのアドレス・本人のコス写真を載せて、誰が誰なのか分かりやすくしております。レイヤーさんの名刺をコレクションする人も出てきているくらい、多種多様ですよ。


 コスイベの片隅で、「わたくしこういうモノで…」と、どこぞの営業マンのような名刺交換が行われているのを見ると、なかなかシュールです。





 このふたつを用意しておけば、レイヤーとして活動してても不都合は出てこないかと。


 これにプラスして、大きめの画用紙やスケッチブックにコスネームとSNSのアドレスを書いておいて、写真と一緒に撮られるようにする『ボード』を持っている人もおります。これについては、かなり写真を撮られる方が使うくらいでしょうか。


 こういったものもありますので、コミュニケーションツールとして、適宜使っていって下さい。





 個人情報保護の観点と、「名前も住所も知らなくったって、交流するのに不都合はないよ」という小学生みたいな理由で、このような感じになっています。最初の一歩で、まずはコスネームから決めてみてはいかがでしょうか。

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