第462話神田明神参拝
一行は、神田明神の大鳥居の前に立った。
全員が、一礼をして参道を進んでいく。
史が説明をはじめた。
「ここも小ぶりな神社だけど、江戸東京に鎮座して歴史としては1300年近く」
「祭神としては、大黒様と恵比寿様と平将門公」
「江戸時代には、江戸総鎮守として将軍様から江戸庶民にいたるまで江戸のすべてを守護した」
「今でも、神田、日本橋、秋葉原、大手町・丸の内など108の町々の総氏神様」
愛華も加奈子も、フンフンと聞いている。
愛華
「それはそれは、賑やかな感じや」
加奈子
「入ってみて、すっごく明るい神社、パワーもあるなあ」
由紀が説明を補足する。
「お正月とか、すっごいよ、大行列、近所の人もサラリーマンも」
「神田祭も賑やか、とにかく元気いっぱいな感じ」
それを聞いて愛華が史に
「じゃあ、史君がもっと元気になりますようにって、参拝や」
加奈子も
「それと、愛華ちゃんとうちが、都内の大学に合格しますようにって、お願いする」
由紀も、これには苦笑い、それでも四人揃って丁寧に参拝をする。
史がまた一言
「いろんなお守りがあってね」
「お土産も面白い」
と言ったので、全員でお守り売り場に。
愛華
「へえ、勝守かあ、徳川家康公が関が原の合戦に神田明神の勝守を授かって、勝利を得たのか、これは縁起の守りやね」
加奈子
「IT情報安全守護やって、秋葉原電気街を氏子にもつ神田神社独自のコンピューター、携帯電話のお守りですって書いてある、これは面白い」
由紀
「カード型のお守りもある、やはり新しきもの好きな神様かなあ」
史は、お守りには興味がない様子。
それよりも、神田祭りのTシャツを買っている。
すると加奈子
「うちも買う、軽いし、荷物にならない」
愛華も、すぐに便乗。
「二枚くらい買うかな」
由紀も結局Tシャツを買った。
そして少し考えて、もう一枚買った。
「だって、母美智子が絶対に欲しがるから」
と説明するけれど、
史が一言
「値段ごまかして、余分に請求?」
由紀は、ハッとした顔。
「こら!バラスな!」
結局、大笑いになっている。
その後は、境内の様々な摂社も回ることにした。
「水神社(魚河岸水神社)」、「小舟町八雲神社」、「大伝馬町八雲神社」、「江戸神社」、「浦安稲荷神社」、「鳳輦神輿奉安殿」、「三宿・金刀比羅神社」、「末廣稲荷神社」、「祖霊社」と回り、「銭形平次の碑」などにも、それぞれ参拝。
最後に、「えびす様尊像」と、「石造りとしては日本一のだいこく像」にも参拝。
史が一言
「ほぼ、完璧に回りました」
愛華はニッコリ。
「次は甘酒とお団子かなあ」
加奈子と由紀は、大笑いになっている。
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