第245話史と里奈の横浜デート(7)
ようやくホテルから出た史と里奈は、元町方面に向けて歩き出した。
史
「このまま、人通りが多い中華街を歩くとメチャクチャに疲れる」
里奈
「そうだね、食後だから公園でもいい」
ということになり、先に「港の見える丘公園」まで歩いた。
少しのんびりしてから
史
「うん、今日はよく晴れていて気持ちがいい」
里奈
「ここは、子供の頃から来たかった」
「超有名なデートスポットだから」
と、また顔を赤らめる。
史
「じゃあ、手をつなごう」
「しっかりとね」
史が急にそんなことを言うものだから
里奈は
「何をいまさら?」
と思ったけれど、ギュッと握る。
史
「この公園を出て、まっすぐに歩くと、ハロウィンとかにピッタリの場所が見えてくるよ」
と言いながら、里奈を引き連れて歩く。
里奈は
「え?そんなお洒落な場所があるの?」
で、ついついニコニコする。
そして道路を渡ると、少し離れた場所に、確かに洋館がたくさん見えてくる。
里奈
「あそこ?」
と聞くけれど、史は答えない。
史は少し歩いて
「ここ!」
と里奈の注意をひくと
里奈
「わっ!」
「もーーー!史君!」
やはり、史の手をギュッと握ることになった。
史
「うん、外人墓地さ」
「ハロウィンにはピッタリ」
ニコニコ笑っている。
里奈
「やられた・・・」
と思うけれど、そんなことを言い出した史が面白くて仕方がない。
史
「ブリキのおもちゃの店に行こうよ」
「なじみの犬もいるからさ」
史は、次に行きたい店も決まっているようだ。
里奈
「ブリキのおもちゃの店でしょ?」
「何で大きな犬なの?」
「それにおなじみ?」
首をかしげながら、史と歩いて行く。
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