第244話史と里奈の横浜デート(6)
史と里奈の前に出された料理は
・豚肉の盛り合わせ グリビッシュソース
・コンソメスープ
・パートブリックを巻いたサーモン バターを絡めた野菜添え
・薄切り牛フィレ肉の網焼き、野菜添え、ルッコラとチーズ風味
・カシスのムース マロンアイス添え
・コーヒー
史
「うん、伝統の味付けが多いけれど、前と少し違う」
と言うけれど
里奈
「全て美味しすぎ、私にはそれしか浮かばない」
史
「ところで新ソースは・・・と」
いろいろ考えて、途中からわかったようだ。
里奈
「わかるの?」
史
「ワインとか洋酒の配合を微妙に変えている」
「最近は、健康志向で酸味を求める食の嗜好もあるね」
「これはこれで、サッパリ系でいいかなあ」
「柑橘系の甘味を加えるお酒を追加してある」
「銘柄まではわからないけれど、スペインとかイタリアとか、あっちの地中海の」
「ああ、それでルッコラか。イタリア野菜かな」
ブツブツとつぶやいている。
食事が終わったころ、シェフが出てきた。
史は、そのシェフに何か耳打ちをすると、シェフが一つ一つ頷く。
その話が終わると
史
「マスターには秘密にしておきます」
シェフ
「ああ、彼も頑固か、真似するかどっちかだ」
笑っている。
史と里奈が「ご馳走様でした」とレストランを出るけれど、特に支払いがない。
里奈
「え?お金は?」
史
「うん、電話の時点で支払済みらしい」
「だから、ここで食べないと、困ったことになった」
里奈「・・・さすが・・・」
史
「甘栗食べられないや」
二人がそんなことを言っていると、支配人が出てきた。
そして史に
「帰りにお土産あるから寄っていって」
史
「え?」
キョトンとしている。
支配人
「あはは、たくさんになるかな」
そんなことを言っていると、シェフがまたでてきた。
シェフ
「美智子さんへの挑戦料理と、マスターへの挑戦料理も作るから持っていって」
「重たかったらホテルのバスで駅まで送るよ」
史
「・・・はぁ・・・」
ちょっと疲れ気味になっている。
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