あとがき
はじめまして、こんにちは。ゆにわ荘102号室の藤辰です。この度は『真説少女仙機譚~晴天のヴァルリッツァー~孤軍編』をお手にとっていただき、誠にありがとうございました。この作品は2013年ごろに発表した『~少女仙機譚~晴天のヴァルリッツァー(下)』の前半部分の加筆修正版です。物語の大筋は変わっておりませんが、細かなアクションや表現に変更があります。当時の自分よりは読みやすい作品となったかと思いますので、より多くの方にお楽しみいただけると幸いです。
さて、覚醒の章から引き続き読んでくださった方がいましたら、本当にありがとうございます。文章量が少々過剰な作品ではありますが、続きもぜひ楽しんで頂けたら嬉しく思います。
ところでこの晴天のヴァルリッツァーですが、実のところ一番初めに書いたプロットでは、この『孤軍編』にあたる部分から書き始めていました。
当初の私は、主人公の成長譚というよりは旧文明の遺産の争奪戦をメインに置いた話を書こうと思っていました。その戦いの中で、主人公とライバルが百合百合してくれたらいいかなぁというのが当初の考えでした。たぶんその時見ていたアニメに影響されていたのでしょう。
ただそのうち『なんでコイツはこんなに自信満々なんだろう』と主人公の性格設定に疑問を持ちました。もっと迷って欲しい、もっと未熟であって欲しい。そんな風な発想が出てきまして、だったらこの前にもっと自信なさげな時代を書いてみよう。でもそうなるとまた別のライバルを作ったほうがいいか、などと考えて一つ目の『覚醒編』のプロットが仕上がりました。
最終的には覚醒編を書いたことにより、イースフォウの自信がどういう理由で存在するのかを表現できました。それ自体は自分の中でも上手くいったと思ってはいるのですが……。
ちょーっと覚醒編から孤軍編に向けて、イースフォウのキャラが違うくらいに雰囲気変わってしまったかなと反省してたりします。
覚醒編冒頭から、この孤軍編までどんなに長く見積もっても一か月半しかたっていないのです。……ま、「男子三日会わざれば刮目して見よ」とも言いますので、若者の成長はいつでも驚くくらい早いと考えましょう。イースフォウは女の子ですが。
さて、続きの『決戦編』ですが1~2週間を挟んで発表するつもりです。
と言いますのも、ちょっと間に一つ入れたいエピソードがあるので、そちらを先に発表することにしました。
物語は本作の一年前。イースフォウは入学していなく、学園には第一学年に『梨本森野』が在籍しています。
その年もイースフォウが参加した『公開模擬戦闘』が行われ、森野はとある理由によりそれに参加することになった……といったストーリーです。
つまり、『覚醒編』でイースフォウたちが見た一年前の『公開模擬戦闘』の話です。
その戦いの裏で森野が何を考えていたのか、彼女の視点でお楽しみいただければと思います。
そんなわけで、『決戦編』の前に外伝作『花よ、花よ』
お楽しみいただければ幸いです。
それでは、ここまで本作品をお読みいただき、誠にありがとうございました。
”真説”少女仙機譚~晴天のヴァルリッツァー②~孤軍の章 藤辰 @fujitatu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます