第2話 世界調味料委員会??

 <前回のあらすじ>

 ケチャップ王の前に突然マヨネーズ王が現れ、謎の少女も現れた!!



 ドッシーーーーンッ!


 すさまじい音とともに、1人の少女が現れた。

「いったぁ~。着地失敗した……」

 キラキラしたワンピースを着た、見た事のない少女だった。



「「何者だ!」」

 二人の王が仲良く反応する。


「私はソルトです。世界調味料委員会の」


 説明しよう。世界調味料委員会とは、ソルト、ペッパー、シュガーなどの人物? からなる調味料による調味料のための活動をしている委員会(もう少しわかりやすく言えば、国連のなんとか委員会のようなもの)である。


「ソルト様! 今日はどういったご用件で?」

 もちろん、彼女の名前は有名なのだが、マヨネーズ王国とケチャップ王国は大陸から離れた島にあるため、よく知らない者も多かった。

 この島で知っているのは、恐らく城にいる人間(?) だけだろう。

 普段は大陸にいるはずの彼女が尋ねてくるなど、滅多にないことだ。


「いやぁ、マヨネーズ5世が結婚するって聞いたものだから来てみたんだけど。着地する場所間違えちゃったみたい☆」


 てへっ☆とでも言いそうな勢いでそう言った彼女、実は999歳である。


「ソルト。ここはケチャップ王国だ。マヨネーズ王国と間違えられるとは」

「そうですよ。こんな真っ赤っかで品のない奴と一緒にしないでください」


ちなみに、この世界には飛行機などない。つまり、飛ぶと言ったら自力で飛ぶしかない。

 2人の王がお互いをけなしあっていると、トマトの部下のミニトマトがやって来た。

「フライド王国のフライド王様が、マヨネーズ王国にてお待ちだという連絡が入って参りました」

 これを聞き、くだらない言い争いをしていた2人はハッと我に返った。


「「よし。馬を引け!」」

 見事に声をそろえて命令した。


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