迎えに来る雪

雪が僕を迎えに来た

彼女の指先のように白い雪が

彼女の唇のように冷たい雪が


どこへでも僕は行こう

永遠に降り積もるこの雪と

永遠に僕の中に住む彼女と


雪が僕を迎えに来た

彼女の言葉を結晶にのせて

彼女の歌声を空から連れて


どこへでも僕は行こう

町を消し山を消し海を消し

地平が全て雪に埋もれるまで


全てが彼女に埋もれてしまうまで


雪が僕を連れて行く

まるで僕を抱き締めるように

彼女が僕を連れて行く

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