蜜柑

眠れない冬の夜

蜜柑の皮をむき

その甘い実を噛む


ひとつ

ふたつ

みっつ


舌を包み喉を通る

うっとりと冷たい蜜柑が

わたしの夜を深くする


よっつ

いつつ

むっつ


明日もこの甘さを覚えていよう

明後日もこの冷たさを思い出そう


眠れない夜の蜜柑

わたしの夜に寄り添う

冬の蜜柑

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