「安全な闇」

煩先生

 

詩の哲学で

暴れる鬼は

僕を模って

苦痛に触る


古い警笛が

嘆く疾患に

寵愛は捩れ

獣を育てる


美の偏見で

溺れる神は

君を偽って

毛布に潜る


聖い便箋が

孕む欠損に

残照は薄れ

鎧を与える

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「安全な闇」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ